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【感想】『未来の人材は「音楽」で育てる』菅野恵理子、株式会社アルテスパブリッシング(2018年)

クラシック音楽(交響曲)を聴くのが趣味なので、興味の惹かれるタイトルから購入しました。過去の偉大な作曲家たちが、どのように作曲活動を行っていたのかをテーマごとに解説しています。

「多様性」「共存」「ものの見方」「開拓精神」「目に見えない力」

およそ現代人にとっても深く関わりのあるキーワードではないでしょうか。

作曲家は旅をしたり、新しい人との出会いや別れを経験し、自分の血肉として蓄え、音楽を通じてまわりに伝えています。

自分の力を最大限発揮するには、人に対して深い関心を寄せることが重要です。自分の世界に籠もってしまうことは、自分の可能性を狭めていることになります。

情報自体は一人で収集することはできますが、それを経験値として活かすには他者との接触は必要になるかなと思います。

これは、私にとって耳が痛くなる話でした。

何かを想像することは私にとって楽しいことなのですが、その理由のひとつに、

「人と関わらず自分だけで作ることができるから」

がありました。

多くの人とコミュニケーションを取るのがあまり好きでなく、仕事も極力人と接触しない方が楽だと感じていました。

それで、いい作品が書ければよいのですが、作品の中に人を大切にしていない雰囲気を感じさせるものがあったのかもしれません。

しかし、営業職を経験し、人との会話や商談がおもしろく、自分の世界が広がるのを感じました。これは自分一人では決して味わうことのできない体験です。

人に関心を持つことの重要性と魅力を感じることができたうえで、新しい作品を書いていきたいと思います。


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