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ー これは壊れた物語 ― 保険営業の仕事を私に紹介した父。 それに反対した母。 保険営…
【 新年 】 何処までも続く日が当たり前だと疑わなかった。 幸せを感じる事も不…
【 入社 】 意味も分からず、流されるまま。 行き着く場所はどこでしょう。流れ…
【 研修 】 動き始めたものは何だったのか。 私は未だ、気が付かずにいた。 続…
【 入口 】 始まってしまえば、走り出せるような気がした。 立ち止まる事さえし…
【 吹雪 】 冷たさも寒さも感じなかった。 自分が歩いている場所さえ、知らなか…
【 旅人 】 些細な事が許せなかった。 嬉しいハズの言葉に虚しさを覚えた。 いつから、こんなに余裕がなくなったのだろう。 桜の蕾が膨らむ頃。 旅人さんに会った。 「すみません」 研修の帰りに声を掛けられた。 「駅はどこですか?」 振り返ると明らかに旅行中だと思われる、大きな荷物を持った人がいた。 「私も行くので、一緒に行きますよ」 そう言いながら、私はその人がついてくるのを確かめ歩いた。 「この街も大きくなりましたね。仙台に似てきたみたいです
【 変化 】 変わらない事に苛立った。 変わってしまう事が怖かった。 変化は私…
【 花見 】 花が無くても花見は出来る。 名目だけあればいい。 目的は別だから…
【 物欲 】 モノで心が満たされるなら、とても楽でしょう。 そう出来るなら、そ…
【 折紙 】 紙飛行機が部屋を埋め尽くす。 それに乗って、どこかへ行ってしまい…
【 猫傷 】 苛立ちがネコに伝わったのか。 ただの偶然なのか。 ネコが止めたよ…
【 抑制 】 制御しきれないほどの、感情。 押し留めて、押し殺して。 幾重にも…
【 自傷 】 痛みを感じなくなるほど、心が麻痺する。 何もいらない。何も欲しくない。 ただ、何もかも忘れたいだけ。 夜、どうしようもなくなって、遠くにいる友達に携帯メールした。 『辞めたい。辞められない。無断欠勤でもしようかな』そんな風に書いた。 『なかなか判ってもらえないのは仕方ない。伝わるように頑張って。 無断欠勤は信用を無くすから、これからの為にもやめた方がいいよ~』 と、返ってきた。 これからの為? これからの為に止めた方がいいの? 今は