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2020年5月の記事一覧

不条理ばかりの世界での「生き方」を知る1冊『ペスト』の感想

不条理ばかりの世界での「生き方」を知る1冊『ペスト』の感想

『ペスト』は、不条理に立ち向かう個人の物語だ。不条理の中で自らの生き方を突き通す物語であり、不条理に喜びを感じる物語であり、不条理の中で幸福を選びなおす物語であり、不条理の中で生きることを選び続ける物語だ。

物語は、感染症の「ペスト」がある都市を襲い、都市封鎖となるところから始まる。
あっという間に死に至らしめる感染症という、どうしようもない不条理が現れる。
医師、新聞記者、犯罪者、神父など、そ

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『ペスト』を読んで感じていること

『ペスト』を読んで感じていること

コロナ禍でヒットしている小説『ペスト』。読んだことがなかったので、これを機に買って読んでいる。まだ途中までだが、感じていることを書こうと思う。

小説の舞台は1940年代のアルジェリアの港町、オラン。街の環境やそこに住む人たちの描写から始まる。
街に異変が起こり、感染症が広がっていく様子、医師が「ペスト」であることに疑いや不安を持つ状況、議会での議論、都市封鎖をしたことによる市民の変化など、現実は

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社会人7年目に身につけたいマネジメントとチームづくりと仮説を学ぶ本

社会人7年目に身につけたいマネジメントとチームづくりと仮説を学ぶ本

今月から、週1回、火曜か水曜日に更新していこうと思う。たまに2週に1回になるかもしれないけど。

最近は、マネジメントとはなにか、チームとはなにか、戦略とは、仮説とはなにかについて関心がある。

社会人になって6年がたった。ある程度、仕事のことも、社内のことも、業界のことも、わかるようになり「ある程度できる自分」を感じていたのは事実だ。

だけど、高いゴールの仕事を任せてもらい、役割を任せてもらっ

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