資源・エネルギー・環境教育雑記帖(13)〜教科書で扱われている資源・エネルギー・環境(中3理科・エネルギー資源の利用)〜
2023年より、資源・エネルギー・環境教育の推進に深く関わってきました。
この分野への興味を抱き、暇を見つけては関連する書籍を読み、研究を重ねています。
同じ関心を持つ仲間たちと立ち上げた研究会では、教育における資源・エネルギー・環境問題の扱いについて積極的に議論を交わしています。
この不定期連載では、教科書に記されていることを踏まえ、中学校及び高校での資源・エネルギー・環境に関する教育内容をご紹介します。
エネルギー消費の現状とその影響
中学3年生の理科の教科書には、日本人1人あたりが1日に消費する電力量が約21.5kWh、年間では1.5✕10¹⁹Jに上ることが記載されています。
これは、60Wの電球15個を1日中使用するのと同等です。
この大量のエネルギー消費は、主に化石燃料の使用に起因します。
エネルギーは以下のように様々な形で使用されており、その割合は次の通りです:
電気:50.6%
都市ガス:21.3%
LPガス:10.2%
灯油:17.4%
エネルギー資源の種類
エネルギー資源とは、エネルギーを生産するために使われる物質のことです。
これには、使用すると減少する枯渇性エネルギー資源(化石燃料やウランなど)と、水力、風力、太陽光など再生可能な自然エネルギーがあります。
エネルギー資源が電気に変換される割合は、天然ガス、石炭、石油、水力、再生可能エネルギー(水力以外)、原子力の順になっています。
なぜ電気が使われるのか?
現代生活における電気エネルギーは欠かせない存在です。
エネルギー資源が電気に変換される主な理由は以下の通りです。
送電線を通じて容易に輸送可能
様々な形のエネルギーに変換しやすい
使用場所での廃棄物が少ない
次回は、中学3年生の理科の教科書で取り上げられている発電の仕組みに焦点を当てます。
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