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鎌田優紀子/Yukiko Kamata
2021年10月10日 00:28
いつでもOK!へいへい!早く菊の紋章入りの招待状カモーン!読後、そんな気持ちにさせてくれる一冊がこの「もしも宮中晩餐会に招かれたら」である。そもそもこの本に出会ったのは、結婚したての23歳の頃。6つ歳上の夫が持っていた本で「これでいつでも宮中晩餐会に行ける、あなたも用意しておきなさい」とわたしにそっと手渡してくれた。そんなくだらないやりとりをして読み進めると、わたしの知らない晩餐会の世
2021年9月9日 06:49
2009年、教授が約5年ぶりとなるコンサートツアーを行った。当時わたしは長崎にいたので、もちろんコンサートのチケットはすぐに取った。それに先駆けて発売されたのが、教授にとって初めてとなる半生を描いたこの自叙伝である。コンサートではその熟練されたピアノ技巧と、洗練された音楽に感動した想いは今でも忘れることができない。ピアノ2台を自動演奏を使って、丸2時間を一人で演奏するものだったが、オー
2021年9月6日 11:04
小説家であり工学博士、元名古屋大学助教授にしてミステリィ作家「森博嗣」。「小説が売れに売れて大学で教員をするのが馬鹿らしくなって辞めた人だよ」わたしの夫は、森博嗣をこう説明してくれた。ちなみに夫は森博嗣のファンである。森氏も「金になることをしようと考えて小説を書いた」と、ある書籍にも書いている。一風変わった彼が名古屋大学助教授の頃、学生に質問させることで出席をとり、その質問に自身が