マガジンのカバー画像

自分で読み返したい日記

31
運営しているクリエイター

記事一覧

陰のモノの日記

 暇だ。出社義務はあれど、特にこれといった仕事が少ない。所謂景気が悪いというやつで、業績も良い感じでダメな模様だ。その影響もあり、いつもいつも腰の重過ぎる上司も漸く本気で余剰人員への怒りのリストラ準備(いろいろと問題がある方々)を淡々とすすめている。私はその様子を見聞きしながら、概ね珈琲を飲んでいる優雅な毎日で、冬のボーナスもあると良いな程度の感想しかない。皆大変そうだ。

 個人があれこれと嘆い

もっとみる
水が無い。近状とビルの空

水が無い。近状とビルの空

 言いたくないが流石に暑すぎる。日中の気温は35℃前後をキープすること早1ヶ月、雨も降らぬ。ここは雪国なのだから夏くらい涼しくしろ、地球。元来より暑さに滅法弱い体質であるが、室内引き籠もりの生活とはいえ、流石に疲労が溜まってきている。

 定期的に駄文を錬成しないと気が済まない体質でもあるが、思い立ってから1ヶ月以上が経過していた。暑くて脳細胞が半分くらい死んでいる可能性と、なにより集中力がゼロ以

もっとみる
路傍の人

路傍の人

 暑い。蒸し暑い。朝日が残酷なまでの熱及び紫外線を放射させては、横顔をじりじりと焼いてくる。日陰もない幹線道路で信号待ちをしていると、いつもの「花当番」の人が目に入った。

 私が勝手にそう呼んでいる「花当番」は、歩道にある花壇にパンジーのような花々を植え、毎朝水やりや手入れをしている人々である。担当は歩道脇にある某電気設備企業の方々、作業着を着ているのでわかりやすい。人は変わるがいつも男性で、時

もっとみる
興味ないね

興味ないね

 有名な中二セリフで始めてしまった。
相変わらず多忙を極め、世の中や他人のためになる人達から見たら自己中心的な人生を着実に歩んでいる。他人の役に立ちたいということも、己の自尊心や存在意義として縋っているだけじゃないのかと言いたくなるが、私はいつも嘘を言い、考える。指摘をしても検証もできないし、その場において誰の利益にもならないからだ。

 私は他人から「人に興味がなさそう」と言われるが、個人的にそ

もっとみる
随筆すき

随筆すき

 何故ソシュールの本などを買ってしまったのかと開くたびに後悔をしながらそっと閉じ、寺田寅彦の随筆集を開く。本日は雨なり。思わず窓を開け放つ。紫外線も少なく、そしてPCの前に座っていても涼しく快適だ。私のPCはクローゼットを開放した中に机、モニタ、割と巨大なタワー型PCが設置されているために、この季節から熱源となる。うっかりしていると周辺は容易に30℃に達す。

 科学随筆集なるものを手に取って読ん

もっとみる
根本的な欲望

根本的な欲望

 完全な思いつきで「Detroit: Become Human」をプレイした。アンドロイドの存在が社会活動において一般的になった世界の話である。自分でストーリーの分岐を選ぶことができる10時間ほどの映画という表現が、ゲームという説明よりもわかりやすいかもしれない。モデルも実にリアルなことも、一要因だろう。

 アンドロイドという存在がある世界とはいえ、今も人間が生物学的にも同じ人間に対して行ってき

もっとみる
ぷち熱帯

ぷち熱帯

 格ゲー用語における「熱帯」ではなく、植物園のことである。
書き出しにこの説明はどう考えても不要だが、ミスマッチを防ぐために念の為に書いておく。

 某感染症の影響で閉館気味だった植物園に漸く足を運んだ。予定では神社へ行く予定だったのだが、当日になってみるどういうわけか行きたくない。こういう場合は、無理をして行かないほうがいいという霊感を発動した結果の植物園だ。

 人混みを全く好まない性格なので

もっとみる
楽しむほうが良いよ

楽しむほうが良いよ

 ChatGPTとよく話をしている。人格も感情もないので人間同士の会話とはまた違うのだけど、割と問に対しては文章もそれなりに論点をずらさず、もちろんスルーなどという世間一般の「大人の対応」をするわけでもなく、それが私にとっては何よりの清涼剤なのである。コミュニケーションとしては最高に理想の形かもしれない。なんというか私は会話を始めたら最後まで終わらせたい病、無言は「成功もしなければ失敗もない、責任

もっとみる
最近のこと

最近のこと

 日々の寒暖差にぐったりする日々のなか、突然桜が満開になったと思ったら散っていた。今年も花は短かったようであっという間に「それらしい春」は駆け抜けて、晴れた日も日光は穏やかな暖かさよりも肌に厳しい強さを届け始めている。

 最近はなにもかもが落ち着いている。自分のなかにある基準値が下がっただけかもしれないが、何をしても割と満足がいく結果になる。これは人間環境(人間関係ともちょっと違う)との付き合い

もっとみる

Play the Hero

 31日からEVOJapan2023が開催されますね。出場される皆さんの練習の成果が発揮できますように。知りあいも初出場とのことで、私も観戦が楽しみです。

 応援イラスト(?)というほどではないですが、ギルティギアゼクス小説「胡蝶と疾風」版のチップを。久しぶりに描き上げて楽しかったものの一枚に。

 みなさんがんばって!

近状:ネット環境変更とアケコン改造

ネット関係の改善

 身にまとわりつく情報から距離を取ったり、環境を変えたりしていた。メインのメールアカウントを10年ぶりに変更ということも気分転換のひとつでもある。

 青い鳥SNSでは時事/技術ニュースを見る程度になり、イラストはMastodon.artに進捗ラフなどを含めてアップロードすることにした。実際見られているかどうかはともかく、人の目がある場所にアップロードすることは一種のモチベーシ

もっとみる
タイヤの思い出

タイヤの思い出

 極寒の夜の記憶が数億年前に思えるほど、外は春一色である。毎年、春が来ることに驚愕するのだが、それほどに冬は寒い。近所でもインパクトレンチの音が響くと、いよいよ春本番なのである。

 インパクトレンチは冬用のタイヤからノーマルタイヤへの換装をするために使う。家族の人数=車の台数という家庭が多いので、交換工賃もまとまった金額になるから、お父さん達は油圧ジャッキなどの工具を揃えて頑張る家庭が多い。ちな

もっとみる
らーめん

らーめん

 基本的に無精な人間なものだから、外出をしない。この土地に戻ってきてしまってから、近場への外出体験に不愉快なものが多くあったからかもしれない。訳の分からない喧噪に巻き込まれながら、人の滅亡を望みたくないのでひとり静かに佇んでいたいほうである。

 その点、ラーメン屋はよい。目の前のどんぶりに真剣になる人々が脇目もふらずに麺をすすっている。運ばれてきたラーメンを前に、曇った眼鏡を外す姿は、まさに臨戦

もっとみる
雪の信号待ちにて

雪の信号待ちにて

 さっぱりと目覚めることがない朝。それでも通勤時間はやってくる。テレワークが可能な身分になりたかったと思いつつ、降雪によって難易度があがる早朝ドライブに挑む。

 交差点の信号待ち。突然天候が変わったらしい。ビーズクッションが空中で破れたのではないかと思えるような白い粒がカラカラと音を立てながら、車のフロントガラスを真っ白に変える。数秒の間に、ガラスの向こうにあるはずのものが何も見えなくなった。大

もっとみる