プラナーが写す プラーナ
ここ最近、
新しい世界をみることができるようになりました。
ついにマインドフルネス瞑想でスピリチュアルな目覚めを体得することができました。というご報告ではなく
“プラナー”の話です。
プラナーとは、目に見えない生命のエネルギーのこと…サンスクリット語で“生命力”や“エネルギー”を意味する言葉です。
スミマセン、それは、“プラーナ”ですね。少し違います…。
あらためて今回は“プラナー”の話です。
カメラ好きのあなたなら、何をもったいぶった書き出しなのだと、イライラいしているかもしれませんが、オールドレンズを通して、普段とは違う視点がえられ、その結果、新たな発見や感じ方ができるかもしれません。
という話です。
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最近、年季の入ったオールドレンズを手に入れました。オークションサイトで格安で販売されていたものです。カール・ツァイスというブランドの“プラナー”というレンズで、メイドイン西ドイツという刻印があり1980年頃のものです。だいぶ昔のものですね。
このレンズは、銘玉と呼ばれ、脈々と設計を引き継ぎ、メーカーは変われども次々に販売されてきました。中でも正方形に写る中判カメラのハッセルブラッドやローライフレックスの80mmレンズは、カメラ好きのあこがれだったのです。
わたしも、がんばって手に入れましたが、
今は、手放してしまいました。
実際にその特異な描写力は、さえない叔父さんもドラマの主人公のように写りますし、風景が静寂の中に佇んでいる姿をみせてくれますし、花々が静かに囁いているのを感じられるかのようでした。下手でもレンズが勝手に、目に見えない生命エネルギーに芯を通すかのごとくイキイキと表現してくれるのです。
とにかく、正方形のフォーマットとプラナー80mmの相性は抜群で、ただの道具以上の感動をもたらすと感じています。これ以上のものはないはずなのに、デジタル時代にその穴を埋めてくれるカメラは出てきてはくれません。
未練がましいのですが、正方形はあきらめても、プラナーだけは、自分のそばにいつも置いておきたいという気持ちはぬぐえないのです。
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ネットオークションでは、こんな値段で売っているのか…
数年前では考えられない暴落状態で、せっかく断捨離してカメラ機材も相当整理したのですが、レンズが与えてくれるインスピレーションや思い出が忘れられず、再び手に入れたくなってしまったのです。
ポチッ。
S-プラナー 60mm F2.8 AE西ドイツ製が、落札されました。
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このレンズは普通にも撮れるのですが、マクロレンズといって、小さな被写体を大きく写せる特徴があります。繊細で緻密な被写体の様子を、虫眼鏡を通してみるようにみられるのです。
肉眼でみられるの世界とは違った次元に、アクセスできるのですね。
たとえば、 植物についた水滴や、花弁の中の雄しべや雌しべの花粉の塊、バッタの足の機械のような幾何学模様、蜘蛛の捕食シーンなど、なにげなく撮影したシーンをあとで拡大してみると、一段深いレイヤーの自然のを観察できるのですね。(ホントにオモシロい!)
まぁ、画像だけみるのであれば、ネットに似たようなものは沢山コロがっているのでしょうが、自分がみた風景の中にそのような光景が隠れていたのか!という発見は、感動的だったりするのです。あなたにも、わかってもらえますよね。
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でもです、
わたしにとって、本来カメラは、作品を記録したり、作品のイメージを広げる資料収集のための道具なのです。ですから、レンズにこだわったりするのは道楽でしかないかもしれませんね。写真家としてやっていくつもりはないので…。
でもです、
何か自分のみているものに責任を持ちたくなっちゃうんですよ…。noteとかに写真をアップするときも、自分がみて感覚しているものを載せたいのです。レンズを通して、みたものを記録するだけではなく、自然の美しさや生命エネルギーをあなたと共有する、そんな意味を持たせたいのです。
でもです、
いきすぎると抽象度が増して作品みたいになっちゃうので、個人資料にするものと、あなたにみていただくものと、迷うことが多くなりました…。
自然は美しすぎるのです。
目に見えない、大いなる者の
生命のエネルギーであふれている。
そのようなことにあらためて気づかせてくれる
道具を与えていただき
ありがとうございます。
プラナー(Planar)の発明者
パウル・ルドルフさんに感謝いたします。
Yuki KATANO(ユキ・カタノ)
2024/10/18