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長崎市立川原小学校4年生社会「長崎よかとこ調査隊!①」×観光教育|出前授業
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🐱事業紹介🐱
1. 長崎の子どもたちと担任の先生の本気を応援します!
なんと今回のスポットティーチャー授業は、長崎県長崎市からお届けします~!!
スポットティーチャー初の県外挑戦!!しかも私の出身県である長崎です🤩!!
社会科や総合的な学習の時間で「地域」について学ぶことはよくあることですよね。みなさんは、その単元のゴールをどのように設定していますか?
今回、そんな単元の学びを進める中で「外部の力を借りたい」というお悩みを抱えていた小学校の担任の先生から、スポットティーチャーにご連絡をいただきました。
その結果、記念すべき初の県外授業が実現しました!!
ただ、ここに至るまでには担任の先生を中心に、子どもたちが積み上げてきた学びの足跡があります。この「長崎よかとこ調査隊!①」では、川原小学校がこれまでどんな学習に取り組んできたのかを紹介します。
どの学年でも、地域やその土地について調べたり、知識を深めたり、まとめたりする活動はありますよね。きっと今回の授業も、参考になる部分がたくさんあると思います。
2. 単元計画を立ててみよう
長崎市立川原小学校の4年生は、社会科の「わたしたちのまちに伝わるもの」という単元をテーマに学習を進めています。この単元の目標について、カリキュラムには以下のように記されています。
「県や市を代表する文化財や年中行事に目を向け、博物館や資料館の見学、写真や映像などの資料を活用して学習を進める。また、伝統を受け継いでいる方々への聞き取り調査を通して、地域にいることを誇りに思い、地域を愛する子どもを育てることを目指す。」
さらに、この単元では以下を重視しています。
子どもたちが、自分たちも地域の一員として伝統を受け継ぐ自覚を高めること
地域への誇りと愛着を育むこと
これらを踏まえて立てた単元計画がこちらです。
【単元計画】
① 自分たちが住む町・長崎について知る。
② 代表的な年中行事や伝統的なお祭りを学び、課題についても理解する。
③ 課題解決のための単元ゴールを設定する。
④ 単元ゴールに向けた解決策を話し合う。
⑤ 解決策としてのステッカーが完成!
この単元で大切にしたいのは、担任の先生が単元計画に込めた「願い」と「想い」です。
児童が設定した学習のゴールを達成することで、成功体験を味わい、「自分たちの力で社会をよりよくすることができる」という自信を持ってほしい。そして、長崎の魅力を発信する活動を通じて、さらに地域を好きになってもらえたら――。そんな先生の想いが、この単元設定に込められています。
3. 単元計画に沿って授業を進めていこう
それでは、この単元計画のもと、どのように学習が進められたのかを見ていきましょう。
【① 自分たちが住む町、長崎について知る】
単元の導入として、長崎県が「行きたい県ランキング」で10位(2023年 地域ブランド調査)にランクインしていることを伝え、長崎が全国的に観光で有名であることに気づかせました。児童たちは思いつく観光名所やお祭りを次々に挙げ、長崎の魅力を再確認しました。
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ダイヤモンドオンラインより
【② 代表的な年中行事や伝統的なお祭りを知り、課題についても知る】
長崎を代表する年中行事「長崎くんち」を取り上げました。この伝統的なお祭りの魅力に触れると同時に、なり手不足や人口減少により継続が難しくなっている地域の現状についても学びました。
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【③ 課題解決のための単元のゴールを設定する】
「長崎の伝統的なお祭りや行事を未来に残すにはどうしたらいいか?」という問いに対し、児童たちは「長崎を盛り上げ、多くの人にその魅力を知ってもらうことが大切だ」という結論に至りました。そして学習のゴールとして、「長崎よかとこ調査隊!長崎の魅力を知り、長崎をもっと好きになろう」を設定しました。
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【④ 単元のゴールに向けた解決策を話し合う】
長崎の魅力を発信するためのアクションについて話し合った結果、児童たちは「ステッカー」と「ポスター」で魅力を伝えることを決定しました。
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【⑤ 解決策としてのステッカーが完成!!】
4つのパターンのステッカーが完成しました。
テーマは、めがね橋・長崎グルメ・グラバー園・ランタンフェスティバル。児童たちはデザインに工夫を凝らし、自分たちのアイデアを形にしました。
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4. ゴールはこれでよかったのか…?
地域のことや住んでいる町のことを調べ、課題を設定し解決策を考え、そして学習を進めていく…。ここまではよくある日常の社会科や総合的な学習の時間でよく見られる光景かもしれません。
しかし、川原小学校の担任の先生によると、学習を始めた当初、子どもたちが長崎市に住んでいながら、自分たちの町や有名な施設についてほとんど知らなかったことに驚かれたそうです。そんな子どもたちが、長崎市が「行きたい県ランキング」で上位にランクインしていることや、観光地としての人気、そして魅力的な施設が数多くあることを学びました。さらに、それらの魅力の裏には地域が抱える課題もあることを知り、次第に「長崎の良さをもっと伝えたい!」という気持ちが芽生えていったそうです。
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__担任の先生の想いと願い__
この単元には、担任の先生が抱く深い「想い」や「願い」が込められています。
子どもたちが設定したゴールを達成し、成功体験を味わうことで、「自分たちの力で社会をよりよくできる」という自信を持ってほしい。そして、長崎の魅力を発信する活動を通じて、さらに地域を好きになってもらえたら――。
子どもたちの成長を目の当たりにし、ステッカー作りというゴールでこの学びを終えることに、先生は少し迷いを感じていました。
「この学びをここで終わらせるのではなく、もっと深めることができないだろうか?」――そう考えた先生は、SPOTTEACHERに相談を寄せてくださったのです。
そして…新たな展開へ!
ご相談を受けたSPOTTEACHERは、ある専門家や協力者の皆さんご協力いただき、特別授業の実施と単元のレベルアップゴールを設定することに成功しました!子どもたちの学びは、さらに広がりを見せていきます。
次回予告!
SPOTTEACHER初の県外授業となる長崎での様子をたっぷりお伝えします!
さらに、このプロジェクトは現在進行形で続いており、継続的にお届けする予定です。ぜひこれからも注目してください😊!
【補足】
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