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婦人科系と睡眠の関係性

『睡眠が大事』ということは皆さん理解されていると思います。

睡眠が不足することにより、
婦人科系にどのような影響を及ぼすか
については、
はっきりは理解されていないかもしれません。


◎東洋医学の睡眠の考え方

◎睡眠不足が引き起こすこと

◎婦人科系への影響と症状

◎睡眠時間を増やすには

について書いてみました。

 

◎東洋医学の睡眠の考え方


鍼灸などの東洋医学では、

・日中にエネルギーを消費し

・夜寝ている間にエネルギーを生産して補充している

と考えます。


寝ている時間が短いということは、

・エネルギーを生産し補充する時間が短い → 足りなくなる

・起きている時間が長くなる
 →その分エネルギーを消費する → さらに足りなくなる

という状態になります。


スマホの充電に例えると、

スマホを使うことで電力を消費し
充電しても時間が短ければ100%までフル充電できず

またスマホを使って電力を消費し
充電しても時間が短ければフル充電できず

そのままスマホを使って電力を消費し…

と繰り返していると
いつまでたってもフル充電にはならず、
どんどん電力を消費していく(残量が少なくなっていく)
という状況になります。


◎睡眠不足が引き起こすこと


エネルギーの消費が増えて、
エネルギーの生産と補充が少なくなれば、
からだは消耗した状態が続く
ことになります。


エネルギー不足により
各機能がうまく働かなくなっていくと、
その影響が症状や不調としてあらわれる
ことになります。


また、人のからだは身の丈に合った生活をするように変わっていくため、
少ないエネルギーでも賄えるように
ずっと疲労感がある・だるい状態が「普通」になります。


その状態が続けば、さまざまな機能や器官に負担がかかり
そのうち病という形であらわれることになります。


◎婦人科系への影響と症状


・月経周期の乱れ

・無月経

・生理痛

・PMS

・不正出血

・不妊

・産後の不調

・更年期の症状

などさまざま


睡眠不足によるエネルギーの不足によって

○子宮にエネルギーを貯められない
・月経周期が長くなる
・子宮内膜が薄いままで着床しにくい

○卵巣へのエネルギーが不足
・排卵するまで時間がかかる
・排卵しない
・卵の質が低下する→妊娠しにくい

○エネルギーの不足によりうまく巡らない
・うまく経血を出せない→生理痛
・イライラしやすい
・頭痛、肩こり、便秘など

○エネルギーの不足によりからだが冷える
・冷え、生理痛など
・冷えることによりエネルギーがうまく巡らない

○エネルギーの不足により
・とどめておく力の低下→不正出血
・疲れやすい、やる気が出ない
・免疫力の低下、風邪をひきやすい
・各機能がうまく働かなくなる→さまざまな不調


これら以外にもさまざまなことが起こる可能性があります。

上記の症状は、睡眠不足以外のことからも起こり得ますし、
睡眠不足と他の影響が合わさって起こることもあります。


◎睡眠時間を増やすには


ゆかり堂にお越しの方々の中には
他の所で(妊活カウンセラー・妊活アドバイザーなど)

「〇時までに寝なければいけない」

「〇時間以上睡眠をとらなければいけない」

などと言われた方もいらっしゃいますが、

私としては、その人に合った提案をしたほうが良いと思っています。


無理なことを言っても、できないし、続かないと考えています。

ある程度強制したほうが向いている人もいるかもしれません。


私としては、

「できる範囲で15分でも30分でも増やせそうなら増やしてみてください」

とお話ししています。


自覚できる変化があらわれると、自ら続けますし
自ら睡眠時間をもっと増やそうとします。


睡眠の影響は婦人科系だけに出るものではありませんが、
婦人科系の症状やお悩みがある方は、
睡眠時間を増やすだけでも良い変化が出ることがあります。

ぜひお試しいただければ幸いです。


睡眠のことなどを含めて、何かご相談事がある際は
ゆかり堂にご連絡をいただければ幸いです。


ゆかり堂治療院


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はりきゅう ゆかり堂治療院
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