【R. シュタイナー『魂のこよみ』】5月第3週
天を駆け上がり
太陽に近づきすぎたイカロスは
たしかに恐れ知らずで
傲慢だったかもしれない
でも
太陽があんなに輝いていたら
背中に大きな翼があったら
誰だって
飛んでいきたくなる
羽ばたきの音
フワッと軽く どこまでも舞い上がる
温かく 熱く 上気する頬
目が眩む 真っ白な恍惚
──ああ,予感よ。
遥か先を見通して
向こうみずな私の手をとり 導いてほしい
切なくも大胆なる
やむにやまれぬ この飛翔を
※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016