バラの鉢に生えた雑草の名前を調べたら、意外とちゃんとした花で得した気分になった話
1.バラの鉢に生えた雑草の話が、バズった。
バラの鉢に生えた雑草の話が、バズった。
できるだけ毎日あれこれと記事を書いているが、
一番肩の力を抜いて書いた記事が、note公式「今日の注目記事」に取り上げていただいて、ものすごく多くの人に読んでもらった。
スキが100を超えたのは160記事以上書いて初めてのこと。
ページビューは5000を超えた。ありがとうございます。
実はこの記事に書いた雑草「カタバミ」のほかに、もうひとつ謎の雑草が生えている。
実はそっちも気になっていたのでパート2を書いておこうと思う。
じゃんじゃん繁殖するカタバミとは裏腹に、ギュンギュン背を伸ばす1株の雑草。
なんかすごい、栄養吸い取られている気がするので抜こうか迷ったが、やっぱり観察したい気持ちが勝ってしまい、こいつも育ててみる(というか放置する)ことにした。
2.雑草パート2の名前を調べる
ニョキニョキと背丈を伸ばし続ける雑草パート2。とりあえず近くで観察。
12月末、こんなに寒いのに、つぼみをいっぱいつけている。もう休眠期に入るバラとは裏腹に、やる気満々だ。
黄色い雑草をググれば出てくるかなと思ったが、どうもピンとくるものがない。
写真を撮って、似た花を探してくれる「Greensnap」というアプリを入れて調べてみた。
写真をアップすると、AIからの予測が。
「フユシラズ」というらしい!!!
フユシラズをググってみると、カレンデュラというキク科の植物らしい。
野原によく生える草花らしいが、普通に園芸店に売っている花らしい。
育て方、なんていうのも出てくるし。
冬に咲く花は結構少ないが、これだけ咲く気マンマンで元気な黄色の花があると、ガーデニングをしている人には重宝がられるのかもしれない。
しかし、園芸店で売っている花となると、めっちゃ得した気分。とことん貧乏性だ。
そしてさっきまで「雑草パート2」と呼んでいたのに、もう雑草扱いをしてはいけないような気になる。
バラの鉢は、毎年冬の休眠期に土を入れ変える。その時に抜いてしまおうと考えていたのだが、抜くのがもったいなくなってきた。
しかも売っているようなものなら、超ラッキーなので、うまく移植して、別の鉢で育ててみようかと思う。雑草は基本強いので、多少根が切れても大丈夫そうだし、雑な私でもいけそう。
態度を豹変させる現金なわたしを、フユシラズがどう思うか分からないが、これをあえて育てると思うとなんだか楽しくなってきた。ごめんなさい、心を入れ替えて育てます。
3.バラの鉢の水枯れバロメーターとしても活躍する雑草さん
我が家のバラは「四季咲き」といって、春から秋にかけて繰り返し咲くバラだ。春しか咲かないバラもあるけど、何度も咲くのが見たいもんね。
四季咲きとはいえ、さすがに冬は咲かない。秋のバラが終わると、春に備えて休眠期に入る。
そのため、ゆっくり休眠期に入れるよう、徐々に水やりも控えめにしていくのだが、鉢で育てていると水やりのタイミングが分かりにくい。
土が雑草で覆われているので、土の乾き方も見にくいし。
と、思っているうちに、新たな発見をした。雑草の元気がなくなってきたら「水枯れ」という目安にすればいいのだ。
バラは草ではなく「木」なので、比較的乾燥に強い。だが雑草は「草」なので、水がないとすぐにしなびる。なので雑草さんには申し訳ないが、水枯れのバロメーターとしても働いてもらうことにした。
少ししなびたら「ごめんよぉ」という気持ちで水やりをする。
すると1時間後にはシャキっとする雑草たち。さすが雑草魂。
4.雑草も、人生も、運と縁とタイミング
どこからか飛んできて生えた雑草のおかげで、わたしのnoteの記事がバズった。人生、何が起こるかわからない。
頼んでもいないのに偶然生えた雑草がけっこう可愛かったり、毎日あれこれネタを考えて書いているのに、なんとなーく書いた記事が「面白い」と読まれたり。
雑草も人生も運と縁とタイミングだ。
ただ、縁をつなぐための大前提として必要なのは「行動する」ことだ。
マンションのベランダに土はない。だから、わたしがバラを育てようと鉢を買って、育てていなければ雑草も生えなかったし、
noteを書こうと試行錯誤して記事を書いてなければ、雑草の記事がバズることもない。
過去の行動の積み重ねが今をつくっていて、
今の行動の積み重ねが、未来をつくる。
おもしろく生きたいなら、おもしろそうなことを求めて行動するのが必要だし、稼ぎたいならそれなりの、よい縁に出会いたいならそれなりの行動が必要だ。
ふっとこんな偶然に出会えた瞬間は、嬉しい。
植物の多様さは、人間の多様さに似ている
雑草の話ばかりしていたが、ここ数日の暖かい日差しで、バラも頑張って咲いてくれた。わたしだって咲いたるわい!!!な感じ。
一目ぼれしてお迎えした大好きな「エンチャンテッド・イブニング」
そりゃあ、やっぱり優雅。
もう一輪、大好きな画家の名前で「名前買い」してしまった「クロード・モネ」も咲いていた。
寒い中咲いてくれてありがとう。切り花にしておうちに飾る。
バラを育てているはずが、ひょんなことから雑草が生え、バラ以外の植物まで育てることになったが、どちらもそれぞれ良さがあるなぁと思う。
バラはある日突然種を飛ばして生やすことはないし、咲かせるにも結構手がかかる。お世話が必要だけど咲いたときの優雅さはたまらない。その繊細さも含めて好き。
一方、我が家のバラの鉢にやってきた、カタバミやフユシラズなどの雑草たちは、とにかく繁殖したるで!!!と種をバンバン飛ばす勢いのよい性格も好き。
あまりに繁殖力が強いので雑草扱いを受けているが、花や実なども意外と可愛らしい。威勢のいい人だけど、実は可憐な部分があるって感じで素敵。
植物って若いころはまったく興味がなかったのだけど、それぞれの性格や性質の多様さが、なんとなく人間ぽくて面白い。
うちの中2息子は、まあまあ繊細だ。植物でいえばまだまだ咲く気配もなく、遅咲きな気がする。咲かせるのもなんだか難しそう。でもその分、咲かせればすごい花が咲くのかな、と思うと、手がかかるけど優雅なバラみたいな素敵な才能が花開くかもしれない。
一方、うちの母は、なんとも頑丈で、それこそ雑草魂を持っているガテン系の性格。けれど、先日のヘアメイク変身で見せたような可憐な一面もある。母はフユシラズっぽい感じ。
しつこいようだが夏に国立科学博物館の特別展で見た「植物展」も、あれこれ工夫して繁殖し、生きようとする姿に人間臭さを感じて植物が身近になった。
花だけじゃなくて人間も、どっちがよくてどっちが悪いとか優劣ではなくて、どっちもいいよね。と思えるようになれば、世の中もっと平和になるのにな。
今日もお読みくださりありがとうございました!
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