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不登校の保護者向けセミナーに290人からの申し込みがあった理由

先日、不登校の保護者向けオンラインセミナーで、不登校当事者としてお話をしました。このセミナー、北海道在住の方に限定していたも関わらず、定員290人が満員となったのです。
これまで何度か、全国規模のオンラインセミナーに登壇させていただいたこともありますが、これだけの人が集まるというのは稀です。

なぜこんなに申し込みが来たのか、結論は「学校から保護者にリーチできたから」です。

↓講座の本編はこちら

不登校の情報は保護者に届きにくい

民間団体が主催する保護者向けイベントの情報は、すでに親の会に繋がっている人からの口コミやSNSが中心で、不登校初期の保護者には届きにくいのが現状です。
なぜなら、ある日突然「わが子の不登校」と向き合うことになった保護者は、それを受け入れ、情報を集める気持ちになれるまで時間がかかるからです。

一方で、学校は不登校の兆候を一番最初に察知する立場にあります。
学校から保護者に直接、不登校関連の情報を流すことができれば、より多くの保護者に必要な情報が届くはず。

民間団体主催のセミナー告知をするたびに、必要な層へ情報が届かないもどかしさを感じています。

学校からの情報発信は効果絶大

これは、今回のセミナーに参加くださった方から集めたアンケートの集計です。8割近くの人が、学校から情報を得てセミナー参加を決めてくださりました。

セミナー参加者のアンケート結果(回答数93件)

このセミナーは、北海道教育委員会さん主催のため、各学校から保護者に直接、情報が流れました。
その結果、北海道限定としては異例の290件という申し込みに繋がったのです。これは、学校を通じた情報発信の有効性を証明しているでしょう。

同時に、不登校の親の会やSNSがリーチできるのは、非常に限られた範囲だということが分かります。

すべての保護者に不登校の基礎知識を届けたい

学校から家庭に配布するチラシは、行政や公共団体関連のものに限定されることが多いです。公共性を担保するという組織の立場上、いち民間団体のイベントを周知するのが難しいという事情があるのでしょう。

しかし、不登校の親の会などの民間団体は、学校を通じて周知できればと願いながらもそれが叶わず、届けられる範囲での情報発信を続けています。

文部科学省は、「誰でも不登校になりうる、不登校は必要な休養期間」と謳っています。それなら、入学と進級の都度、保護者に対して不登校の情報を提供してほしい。

そうすれば、不登校の孤立感で苦しむ親子を減らすことが出来るのではないか、そう考える機会とになった講演でした。

「不登校」や「ホームスクール」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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