Yugo Jun

建築設計、デザインというスキルを使って、家族と共に成長する豊かで幸せな住まいを一緒に創ります。

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建築設計、デザインというスキルを使って、家族と共に成長する豊かで幸せな住まいを一緒に創ります。

最近の記事

詩から学んだ既成概念

 建築家のYugo Junです。主に住宅設計を行い、noteに設計のポイントなどをお伝えしています。  空間デザインを学びに大阪のデザインスクールに通っていた頃、先生から下記の文章が読めるか課題が出ました。 はなののののはなはなのななあになずななのはななもないのばな この詩を初めて見た方は読めましたか? これは谷川俊太郎さんの「ののはな」とう詩です。 小学生の国語の授業でも扱っていたそうだが、わたしの頃はまだなかったのか記憶がないです。 すでに社会人になってデザイン

    • 行為のデザイン(書店で気づいた接客の機微)

       建築家のYugo Junです。主に住宅設計を行い、noteに設計のポイントなどをお伝えしています。 今回は書店での、接客の機微についての気づき、行為のデザインの例をお伝えします。  店鋪で何気なく受けてる空間とその接客の中に、デザイナー、設計者や経営者の意図があります。 わたしはこれを行為のデザインと呼び、ファサードや内装デザインに加え重要な要素と考えます。  最近はAmazonなどネットで本を購入する方が多いですが、建築家に限らず、書店や図書館にもよく行く方も多いはず

      • 行為のデザイン(居酒屋接客から学んだこと)

         建築家のYugo Junです。主に住宅設計を行いnoteに設計のポイントなどをお伝えしています。今回は居酒屋での接客やデザインでの気づきより、行為のデザインの例をお伝えします。  店鋪で何気なく受けてる空間とその接客の中に、デザイナー、設計者や経営者の意図があります。 わたしはこれを行為のデザインと呼び、ファサードや内装デザインに加え重要な要素と考えます。 ↓下の写真の段差が店鋪の入口や内部にあるとします。 ただの不要な段差ととらえず、接客に活かす。 この後店員さんが

        • ①家づくりちょっとポイント1(失敗しないコンセント計画)

           豊かな間取りのポイントを合わせて、生活の利便性を決めるちょっとしたポイントをお伝えします。今回は主にコンセントに関してお伝えしたいと思います。新築やリフォームの計画時に収納と合わせて「コンセントを多めに」という要望をよく伺います。収納と同様に欲しいところにコンセントが無く困っているから。むやみに多く設置するだけでなく、必要な場所に計画することでよりスマートな生活ができるポイントをお伝えします。 1.収納の内部にコンセントを計画する。 コードレス掃除機が主流となった現在、掃

          ⑤豊かな住まいの間取りのヒント(PART5)  地震安全対策(その1)

           災害対策は経験してみないとその重要性はなかなか実感できないものですが、日本は地震の多い国であり、また大地震は周期的に起こるとも言われてます。首都直下や南海トラフ地震などがいつ起きてもおかしくないとも言われてます。 安全、安心な住まいは豊かな生活の基本と考え、すぐできる、できる限りの対策を今回はお伝えします。 ポイント1:家具、大型家電、出入り口扉等のレイアウトの配慮  地震はいつ起こるかわかりません、特に就寝時の家具の転倒による事故や、避難経路が家具で閉ざされ逃げ遅れるこ

          ⑤豊かな住まいの間取りのヒント(PART5)  地震安全対策(その1)

          ④豊かな住まいの間取りのヒント(PART4)  快適に住むポイント(冬編)

           家づくりのポイントがたくさんあるなかで、間取りのヒントとしてポイントをご紹介していきます。今回はそのPART4。 快適に住まうためのプランニング工夫をお知らせします。 今回はその冬編です。 ポイント1:冷たい空気を入れない 住宅の性能が上がればより快適になりますが、その分住宅内での温度差に敏感になります。冷たい空気は下に下がる特性のため、階段がリビングにあると冷たい空気が降りてきて、足元が冷たくなります(これをコールドドラフトと言います)。 対策のポイント1:冷たい空気を

          ④豊かな住まいの間取りのヒント(PART4)  快適に住むポイント(冬編)

          ③豊かな住まいの間取りのヒント(PART3)  光と開口 その2

           家づくりのポイントがたくさんあるなかで、間取りのヒントとしてポイントをご紹介していきます。今回はそのPART3。 住宅設計において非常に重要な光とそれを取り込む開口をPART2でお伝えしました。今回はより快適に豊かに暮らすポイントについてお伝えします。 ①居室以外の窓計画 窓計画はリビング、ダイニングや洋室などの居室といわれるお部屋の計画はもちろん、それ以外の洗面所などの水回りや玄関などの計画にも気を配りたいものです。 例えば洗面所にも自然の光をとりいれ、朝に顔を洗うとき

          ③豊かな住まいの間取りのヒント(PART3)  光と開口 その2

          発想への技法 その2 (あたまの中にいる2人デザイナー)

           発想への技法 (デザインのこころえ)の投稿の続編として、特に企業でデザイン、設計をしている方、その他社会人、主婦の方の頭の中、考え方などについてぜひお伝えしたい内容をまとめます。  下記の目次の内容は、わたしが建築家やデザイナー、著作家などから感銘を受けた内容を引用しつつ紹介させていただきます。 ①デザイナーとしての豊かさのポジショニング 建築家、デザイナーにとってデザインや業務を行うときに、大きく下記の図のAポジションとBのポジションの2つがあると考えます。  この

          発想への技法 その2 (あたまの中にいる2人デザイナー)

          ②豊かな住まいの間取りのヒント(PART2)  光と開口 その1

           家づくりのポイントがたくさんあるなかで、間取りのヒントとしてポイントをご紹介していきます。今回はそのPART2。住宅設計において非常に重要な光とそれを取り込む開口についてわたしの考え方をお伝えします。 ①光を感じながら食事をする。 間取りを考えるときに、敷地環境より玄関と階段を起点にしてゾーニングを始めますが、最初に居場所を考えるのはダイニングスペース(食堂)が多いです。食事をとるダインングスペースをより居心地の良い場所をしたい思いがあるからです。家族が一緒にとる朝食では

          ②豊かな住まいの間取りのヒント(PART2)  光と開口 その1

          発想への技法(デザインのこころえ)

           住宅設計を主な仕事としているなかで、デザインや設計の発想プロセスについて、わたしにとって大切にしている考え方を今回は簡単にお伝えします。  わたしは大学では建築学科を出てるものの、意匠、デザインなどとは程遠い生活を行い、日夜研究施設で煙の研究に没頭し、恥ずかしながらコルビジェなんぞ名前くらいしか知らなかった。  大学では煙の流れかたの研究(防災研究室)のため、ひたすら巨大な模型内に煙をたいて研究を繰り返す日々(そんなわけで、住宅の風の流れには少しこだわりあり)。大学卒業

          発想への技法(デザインのこころえ)

          ①豊かな住まいの間取りのヒント(PART1)

           家づくりのポイントがたくさんあるなかで、間取りのヒントとしてポイントをご紹介していきます。今回はそのPART1。わたしが住宅設計を始めた最初の頃から意識している、また満足度の高いポイントをまず3つご紹介します。 ①:回遊性(くるくる、まわれるところを計画する) 平面図のなかにどこかグルリと回れる部分をつくることで、合理的、機能的な効果だけでなく、生活の豊かさや、子供やペットが走り回れる楽しさもそこにはあるような気がします。例えば、洗面脱衣所がキッチンからも、廊下からも入口

          ①豊かな住まいの間取りのヒント(PART1)

          白器の魅力(新里明士 から 黒田泰蔵まで)

           特に陶芸のに興味があった訳ではないですが、仕事の現場近くの小さなアートギャラリーで展示されていた写真の器の美しさに魅了されて購入したことがきっかけで作者を知りました。特に使う訳でもなく、住宅設計、デザインを生業とする所有欲(個人的にはデザイン欲)のため15年ほど前に購入しました。 作者は 新里明士(にいさとあきお)  それまで陶器らしくあらあらしい温もりのある器には惹かれる部分があったが、この器をみて一目惚れしてとにかく所有したかったのか衝動買いをしてしまった。しかし何

          白器の魅力(新里明士 から 黒田泰蔵まで)

          なぜミーレ食洗機が手に入らない?

           最近、新築の計画で海外性の食洗機の設置の要望が多く、特に食洗機の海外性ブランドとして有名なものは「Miele:ミーレ」と「Bosch:ボッシュ」があります。これらの食洗機について最近の傾向と機能についてお伝えします。   特にミーレの食洗機は最近手に入らないのはなぜ? ミーレの食洗機は本国ドイツでの需要は勿論、世界中で巣ごもり需要が拡大したこともあり、食器洗い機の需要も急激に高まっており、コロナの影響で日本の需要に追いつかず、現在(2021年9月)、キッチンメーカーでも数

          なぜミーレ食洗機が手に入らない?

          住まいの天井高さのはどのくらいがいいの?知っておきたい家づくりのポイント。

            家づくりにおいて天井高さはどのくらいがいいの? 今回はそんな天井の高さの疑問をお持ちの方や、まだ天井高さなんて考えたことがない方、天井高さは高い方が良いとお考えの方の参考になればと思います。間取りと同様に生活の豊かさに影響を与える重要なポイントですのでぜひ参考にしてください。  何となく過ごしている住宅の天井高さはだいたい約2.4mの高さが多いです。建築基準法という法律では居室の天井高さは2.1m以上と定められています。最低天井高さは決められてるんですね。一般的に天井高

          住まいの天井高さのはどのくらいがいいの?知っておきたい家づくりのポイント。

          失敗しない収納計画 Part2 計画編

          Part1 では 失敗しない収納計画の最重要ポイント3つをお伝えしました。 今回からは具体的な計画編として、満足度の高い収納計画をお伝えします。 ① 玄関横収納(シューズクローク)玄関横の収納のお部屋です。玄関土間から靴のまますぐに入れるだいたい1帖程度の小さな部屋ですが、雑然としがちな玄関がいつもきれいにできるアイテムです。家族の変化に合わせて様々な用途に活用できます。ベビーカー、アウトドアグッズなどゴチャっとしがちな玄関を扉で隠せます。 ② 食品庫(パントリー)キッ

          失敗しない収納計画 Part2 計画編

          失敗したくない収納計画 Part 1

          いままで多くの住宅設計を手がけて、クライアントの多くに『収納は多めに!』という声をよく聞きます。計画的な収納ができてなかったり、困っていて、あたらしく家を計画するときにはこの問題を解決したいとう方が多いのでしょう。 今回は新築時に失敗しない収納計画の基本的な考え方についてのポイントをお伝したいと思います。 ポイント①:面積 (どれだけの量?) 計画床面積(延べ床面積ですね)の約10%の面積を平面の計画で確保する。例えば100m2の計画の家の面積なら10m2ということとなり

          失敗したくない収納計画 Part 1