草間彌生と甲本ヒロトに生きる力をもらった話
あれはどっちが先だったんだろう。あんまりよく覚えていないんだけど、これまで私が「芸術」を前にして泣いたのは、草間彌生の作品を前にした時と、ふとつけたテレビで甲本ヒロトが歌う姿を目にした時だった。
芸術作品を前にして泣いた、なんていうと、なんだか「純真な心を持った感動屋さんなんです、私」とアピールしているようにも聞こえるかもしれないが、おそらくそういう話ではなくて、どちらかというと「"普通"に振る舞うことに疲れた人間」の心の底にかろうじて残っていた「生きる力」みたいなものに、