朝ご飯を食べなかった中3男子が朝ご飯を食べるようになった1つの工夫
YouWorldでは金融サービスの開発に向け、今年の4月よりモニターさん家族に協力してもらいながら、まずはお小遣いを「稼ぐ」という方法で子供の家庭内教育においてどのような効果が得られるかを検証してきた。
「稼げる」という体験が積み重なると能動的にタスクに取り組むようになる
今年4月よりあるモニターさんのご家庭で中3の男子に対し、タスクと報酬の設定に検証を開始して頂いた。
そのご家庭では中3の男子に対し毎月5,000円のお小遣いを渡していた。加えて検証開始以前よりこの男子は2,000円のお小遣いアップを交渉していたようだ。ただ、お父さんは高校生に上がったらお小遣いアップを考えてもいいという事でまだお小遣いアップは叶っていない。
この男子に対し最初は①生活習慣のタスク、②勉強のタスク、③家事手伝いを設定してもらった。以下のような感じである。
ただ、管理が出来なかったり、子供の興味や生活習慣との相性などもあり、以下のようなタスクが最終的には定着したようだ。
初めのころはやったりやらなかったり、または親が促すことでやったりとなかなか習慣化することは難しかったようだ。
しかしながら、親の促しなどや本人の気分で行ったタスクによって実際にお小遣いを「稼ぐ」体験をすることで、本人は自分の力でお小遣いアップが図れるという事が分かり、自ら朝ご飯を食べる努力をするようになったそうだ。
中3男子と言えば成長期でもあり、親としては朝ご飯を食べる習慣がないことによる体の成長への悪影響を心配していたのだが、タスクと報酬の設定で本人が自ら朝ご飯を食べるようになったことは尽きない心配を少し軽くしてくれたようだ。
報告を見ても週3回くらいは朝ご飯をしっかり食べている様子が伝わってきていた。
タスク設定で工夫
実際にモニターさんや我が家での検証を見ていると「タスク設定」に少しコツがいることが分かった。
まず失敗するパターンは子供の生活ペース、興味、得意不得意などを考慮せず、親の希望を一方的に押し付けるようなタスク設定である。タスクが親が子供にやってほしいことリストになると失敗するケースが目立った。
逆に成功するタスク設定とは子供の出来る範囲内で少し頑張れば挑戦できることをリスト化したものだったと感じている。
例えば私の中1の長男は朝勉を習慣化することに成功したが、そもそも早寝早起きの習慣があった。またコツコツやるという習慣が小学生で取り組んでいた野球の練習で培われていた。なので、早起きして毎日決められた量の勉強に取り組むというのは長男にとっては少しチャレンジしたようなイメージとなっている。逆に長男にとって家の掃除を手伝うというタスクは今でも母親が促さないと自ら行動するという事はないように感じている。
またタスクが多すぎるというのは親にとっても子供にとってもタスクと報酬を理解するまでに時間がかかる為、我が家でも毎日のタスクは勉強と掃除というたった2つにしぼられている。
稼ぎたい力を生活習慣の改善に活かす
子供の生活改善には早寝早起き、3食しっかり食べる、おやつを制限内で済ませる、ゲームをやりすぎないなどが含まれるだろう。また勉強に関していは塾の宿題を朝やるや自習室に行って復習を行うというのもあるだろう。また習い事であれば、野球やサッカーの自主練、ピアノの練習などがあるだろう。
これらのタスク設定を子供が少し頑張れば出来るようなもので設定し、報酬を与えてあげることによって、子供の行動には能動的な力が生まれてくるという検証結果を見ていると我々は考えている。
能動的な行動につながる理由として、タスクと報酬のプロセスには「親のまなざし」と「具体的な報酬」が相乗効果となっているのだとかんがている
すなわち、タスクが完了しているかどうかは親が必ず確認作業を行うため、すべてのタスクに親のまなざしが伴う。親のまなざしがそこにあれば、タスクを完了した子供をたいていは褒めるだろう。親のまなざしは子供にとっては頑張りが認められた体験となる。加えて報酬がともなうことで親から認められているという感覚に実体験が伴い、認められているという体験がより具体的になるのだと考えている。
なかなか子供の背中を押せなくて色々と試しているのであれば、タスクと報酬による取り組みを試してみるのもよいのではないだろうか。
コツは子供が少しチャレンジするところから始めてみるという事だと思っている。
この体験が子供の金融教育の入り口にもなるのでタスクと報酬へのチャレンジには失敗はないものだと考えている。
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