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「買って!」と言わなくなる魔法の〇〇

欲しいものがあると「買って!」となる。そのたびに親はいつも葛藤する。子供の欲求は満たしてあげたい。しかしすぐに使わなくなると分かっているものにはお金を出したくない。そして欲しいものを欲しいだけ買うというのもよい教育とは思えない。その葛藤が「買って!」をストレスにさせている。子供の「買って!」をストレスと感じる親は私だけではないだろう。

子供たちに始めた体験型学習

何度も触れていることだが我が家では子供たちに金融教育を実践している。お金の教育だ。

お金の教育といっても座学ではなく、体験型学習である。お金の勉強は体験的な学習がとても効率的だと感じる。

我が家ではお小遣いを「稼ぐ」という学習体験から取り組み始めた。
初めに取り組み始めたのは中学1年の長男であるが、今は5歳児の長女にも金融教育は初めている。

実際にお小遣いを「稼ぎ」そして「使う」という体験をとおし子供は学習する

お小遣いを「稼ぐ」ようになると、遅かれ早かれその「稼ぎ」を使うようになる。そして金融教育的にはそれはとても良い学習となる。

子供たちにとって、自分でお金を「稼ぐ」、そして欲しいものを買う際に自分で「稼いだ」お小遣いを「使う」、というのは驚く程の効果をもたらす。

まずは「稼ぐ」という行為自体に楽しみを見出すという事だ。大人であればみな「稼ぐ」という楽しみを体験しているであろう。お給料が銀行口座に振り込まれることは金額の多い少ないはおいておいてやはり楽しみの一つであろう。

そのような楽しみが「稼ぐ」そして「使う」ということを繰り返すことで積み重なり、お小遣いを「稼ぐ」こと自体が楽しみとなる。

そうすると「稼ぐ」という行為自体が外発的動機づけとなり、子供たちの活動にやる気を与えるものとなってくる。

不思議なのが、「稼ぐ」だけだとお金自体の概念はピンとこないようだ。特に5歳児の長女は「稼ぐ」という体験を「使う」という体験に進める事でお金という概念に対し喜びと楽しさを見出すようになった。特にお小遣いを「使う」際、自分用のVISAカード(*親のアカウントでつくったもの)を持たせているため、それを使ってお買い物をするということに楽しみを感じているようだ。

また長男に関しても今は投資信託も積み立て購入するようになりやはり「稼ぐ」という事が生活の一部になってきている。

「稼ぐ」「使う」という行動を繰り返し「買って!」と言わなくなる

「買って!」もしくは「買って欲しい!」という言葉が中1の長男から無くなった。

彼はその気になれば3、000~4、000円のお小遣いをひと月で稼ぐ事ができる。さらにこの金額は中学生にとってみればそれなりの金額となり、友達と遊びに行くにしたって困ることはない。

そのようなお小遣いを「稼ぐ」ようになると、親に「買って!」ということを言う必要はなくなり、自分のお金を自分の判断で「使う」という行動に移すようになった。

そして驚きの効果を見せたのは5歳児の長女である。

一人目の女の子であり、二人目の子育てということもあり、特にかわいがってしまった彼女は親はなんでも言えば買ってくれる存在になっていた。特にパパである私は。。。

なので、コンビニやお買い物に私が連れて行こうものなら必ずひとつ、ふたつは欲しいものが買ってもらえると考えるようになっていた。

しかし彼女が成長するにつれ欲しいものはお菓子からおもちゃに代わり、さらにはおもちゃも一時の楽しみや所有欲を満たすだけのものとなる年頃になった。そうすると彼女の「買って」はかわいい要求ではなく、「困った要求」となってきていた。

そんな中、彼女にお金の教育を始め、お小遣いを「稼ぐ」そして「使う」という経験を4回ほど繰り返したら、彼女の「欲しい!買って!」は変化した。

なんと言うようになったか、、、「欲しいXXは何ポイント(*1)あればかえるの?」というようになったのだ。(*1:「円:というと難しいのでお金の単位をポイントと呼んでいる)

「買って!」から「自分で稼ぐお小遣いで買う」と考えるようになった

娘が「何ポイントで買える?」というようになったのには本当に驚いた!

欲しいものを欲しいだけ買うのはいいことではないと何度言ったか分からない。それでも「欲しい!買って!」という要求は改善することがなかった。
先述したが、「買って!」はかわいくない要求になり、私にとってはストレスとなっていた。買ってあげたいが買うことが教育上よくないというストレスだ。

しかしだ、何度も説明を繰り返したであろう私からの助言は5歳児の娘には通用しなかったが、お小遣いを「稼ぐ」そして「使う」という経験が彼女を変えたのだ。

体験型教育は子供を成長させる

5歳児の娘の口からでた、「XXは何ポイントあれば買える?」と言った言葉の裏には、自分で「稼いだ」お小遣いで欲しいものを「買う」という感覚が育っているという事が隠されている。

今までは欲しいものがあると親を頼らざるを得なかった。しかし今は自分でお小遣いを「稼ぐ」ことができるようになった。

すると欲しいものを手に入れるという手段が彼女の中で「親」から「稼ぎ」へと変わっていったのだ。

今彼女は「紫色のヒール(サンダル)」が欲しいようだ。新品だといくらあってもたりないので、メルカリで見てあげたところ、800円~1300円で取引されているサンダルのようだ。そして彼女の電子マネーの口座(実際には私の口座)には今540円程度あり、あともう少しで「紫色のヒール」に手が届きそうな金額となっている。

この記事を書いている夜の寝かしつけの際、彼女に「稼ぎ」を送金したが、あと何回寝れば買える?と自分で「紫色のヒール」を購入する日を指折りに数え楽しみにしているようだった。

3桁を超える数字がよくわからない5歳児でも「稼ぐ」「使う」という事は理解できる

5歳児の娘は3桁の数字になると100が一番大きいと思っている。そんな彼女は今540円を持っている。

しかしである。毎日お小遣いを「稼ぎ」そして欲しいものを買うためにそのお小遣いを「使う」ということは理解出来ている。

その証が「あと何ポイントで買える?」や「あと何回寝れば買える?」という発言となる。

「買って!」てから親が解放される

中1の「買って」は諭す事が可能だった。必要なものを買わないというわけではない。ただ欲しいものには制限をかけるという事だ。中1にもなると理解力も出てくるので買わないからといって騒いだりすることはない。

しかし5歳児となるとそうはいかない。買わないと泣く。そして娘の涙に弱い私は、買ってあげてもよかったかなといじいじ考える。

しかしだ、このような「買って」に対し解決策を手に入れることができたのは大きかった。

私はお金の教育を開始した頃、このような成長を子供たちが手に入れいるということまでは想定していなかった。

ただ、お金の教育を家庭で進めていくなか、子供たちは成長を手にし、お金に対する考え方に関しては自立が始まっているような感覚さえ覚える。

金融教育を取り入れる事は子育てのストレスからの解放を手に入れる

お金の教育を開始してから、まずはやる気を増幅させられるようになった。そして今「買って」からの解放を得つつある。

まさか金融教育が子育てにおいてこのようなメリットがあるとは思わなかったが、実際にこのような子供の成長を手に入れられたことで、子育てにおけるストレスは無くなったとまでは言わないが、それでも、行動を促すストレス、そして「買って!」という事に対するストレスは軽減した。

棚から牡丹餅のような結果を手に入れたが、金融教育は日々進んでいる。お金の教育に取り組んでやっぱり正解だったと思っている。

内容を気に入っていただけた方はぜひ

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