リーダーの役割とは【非営利組織の経営 1】
こんにちは!やうたです。今日も昨日に引き続き個人面談があり、生徒に会えるのでテンションが上がっています。
さて、今日から連続じゃないかもしれませんが「非営利組織の経営」(P.Fドラッカー)を読んで思ったことを書いていきます。
何年か前に流行りましたよね。「もしマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」でしたっけ。
今回読んだ本で思ったんですけど、ドラッカーって名言多いなあと思いました。考えさせられる言葉が多くて、全然まとめられる気がしないので、名言から色々と思索を巡らしていこうと思ってます。
今日は主にリーダーとは何をするべきなのかについて書こうと思います。
「リーダーのカリスマ性は重要ではない。リーダーの使命が重要なのである。」
昨今「ミッション」として、再び脚光を浴びている言葉だと思いますが、「使命」とはなんなのか?
例えば、ある病院の救急治療室の使命は「患者を安心させることがわれわれの使命である」と掲げられているそうだ。なるほど、簡潔で明瞭な表現だ。使命の表現は、それに基づいて現実に動くことができ、その組織に関わる一人一人が「自分が貢献できることは何か」を言うことができるようにしないといけない。
では、今の学校教育の使命とはいったい何なのか?僕なりの使命は決まっています。『学び合い』の価値観でもある「子どもの一生涯の幸せを実現する」ことである。簡潔で明瞭な使命なのかなと思います。
でも、実際の現場はどうだろう。ドラッカーは次のように指摘しています。
「最も犯しがちな過ちは、立派な意図をたくさん盛り込んで使命としてしまうことである。」
あ〜、まさしくそうですよね〜。
進路指導・生徒指導・学習指導・部活指導・生活指導などなどなど。ほんとに今の学校は、立派な意図を詰め込みまくって、結局何がしたいの状態です。以前から、僕はずっと言っていることですが、やっぱり足し算をするならば、何かを引き算しなければならない。それほどたくさんのことを学校ができるはずもないんだから。
そこで、使命をどう表現するかが大事なのです。使命が、簡潔で明瞭であるほど、その組織に属する人たち、教職員や学生、保護者などの理解が得られます。そうなれば、「〇〇には力をいれない。だって、この学校の使命はこうだから」と言えるんです。
そして使命を考えるときに必要なことは「外部に目を向けてニーズを探ること」「組織の能力が使命にあっているか」「信念をもつことができるか」の3つです。
リーダーには責任がある。外部に目を向け、組織の能力を正しく看取り、共感を呼ぶ信念を持たなければならない。これらを有している人は今の学校現場にはどれだけいるだろうか。僕もまだまだ、理想のリーダー像にはほど遠いが目指していこうと思います。