新規事業におけるコンセプトの重要性 〜パーソナライズフードD2C「YOUR MEAL」〜
はじめまして、「YOUR MEAL(ユアミール)」を運営している株式会社Muscle Deli(以下、マッスルデリ)で、CXOを担当している山岡といいます。
CXOという名称を初めて目にされる方も多いと思います。こちらは、Chief eXperience Officer(最高体験責任者)の略称で、顧客体験に責任を持ちますという役職です。
余談ですが、この記事を掲載している「note」というサービスでも、深津さんというCXOの先駆者が関わっておられて、尊敬する方の一人です。
まだまだ私はCXOとして道を歩み始めたばかりで、学ぶことが多いなと感じていますが、「YOUR MEAL」を利用される方にとって、ひとつでも良いと思っていただける体験を提供していけたらと思っています。
「YOUR MEAL」という新規事業の立ち上げ
さて、今回私からは、マッスルデリが2022年2月にリリースしたパーソナライズフードサービスの「YOUR MEAL」という新規事業の立ち上げにどういう想いで参画し、どういう体験を届けたいかというところについて「コンセプト開発」の部分からエピソードを交えて紹介できればと思い、noteを書いています。
私は前職で「アソビル」という横浜駅の体験エンタメ施設のPRやマーケティングを担当しており、以前から友人であったマッスルデリ代表の西川に、PRを手伝って欲しいという副業的なサポートを始めたのがきっかけでマッスルデリに2021年に入社するに至ったのですが、実はこの「YOUR MEAL」の事業計画を聞いたのが転職の大きな要因となりました。
入社前にこの「YOUR MEAL」という新規サービスの名前が生まれる瞬間にも立ち会っており、この名称が良いと私からも後押ししたのを今でも覚えています。(その後、この名前に最終決定するまでにさらに多くの人の議論と時間をかけてようやく採用されたので、私が押せた部分はちょっとだけでしたが笑)
英語で「Enjoy your meal(どうぞ召し上がれ)」というフレーズがあり、「Enjoy」という要素が自然と加わるイメージができて、とても素敵だと思ったのです。
西川のサービスの立ち上げへの想いは、以下のnoteでも書かれていますが、
特に私が共感したのは、自分に合った「楽しみな食事の時間を過ごして欲しい」という想いでした。
私の友人や親族にも、重度のアレルギーで食事を制限されている人がいます。私自身のアレルギーは今のところ花粉症くらいですが、これから他にも発症する可能性がないとも限りません(花粉症も東京に来て数年後になりましたし…)。
人生100年と言われるこれからの時代に、一人ひとりが継続的に「食を楽しめる」ようなサービスを提供するのは、とても素敵なことであり、必要な事業であると思っています。
キャッチコピーは、「あなたに最適な食事を。」
そうした想いから始まった新規事業のアイデアでしたが、なかなか立ち上げまでは長い道のりでした。そして、まだまだ理想のサービスまでは遠く、ほんの一歩踏み出したというところでもあります。
まず立ち上げにあたり、YOUR MEALとして実現したいことは沢山ありましたが、難題として上がったのが「この想いやサービスの特性を、どう表現するべきか」でした。
主食領域におけるパーソナライズD2Cというのは、誰もチャレンジしていない領域で、初めて見るそのサービスを直感的に理解してもらう必要がありました。また、それを作り上げるためには、関わるメンバーやパートナーにも正確に伝わらなければ、ユーザーの方々まで理想のものを届けることが難しいと感じていました。
新規事業やサービスを立ち上げる時、ネーミングやコンセプトワードというのは非常に重要です。
私が過去に関わったもので言えば、
・「遊べるビル」→「アソビル」
・「うんこのエンタメ空間」→「うんこミュージアム」
・「飲むチーズケーキ」→「NOMU CHEE」
など、コンセプトと名前がとてもシンプルでいて、なおかつイメージが膨らむビジュアルがあるとヒットしやすいという傾向があります。
今回の新しい事業アイデアやサービスをどう言葉にし、どういうイメージで表現するのがもっとも伝わるのか。また、機能開発や方向性で迷ったときに、「立ち戻る場所」としてのコンセプトワードとビジュアルが必要でした。
「YOUR MEAL」という名前に、(仮)が付いた状態で事業開発を進めていく最中、コンセプト開発からビジュアルまで一緒に考えてくれるパートナーを探していたところで非常に助けていただいたのが、クリエイティブ・エージェンシーの「PARK」さんでした。
ワークショップを交えた提供価値の整理や、キャッチコピーの開発、ビジュアルから撮影まで、コンセプトメイキングに多くの示唆をいただきました。
また、このサイトを開発するために、オールインワンECプラットフォームとして「ecforce」さんへのカートシステム移行を実施。YOUR MEALの診断には「1d color」というパーソナライズの仕組みを導入しています。
そして、Webサイトデザインでは「Swimmy」さんという強力なパートナーを得て、一気にプロジェクトが前に進んで行きました。
そうして、当初のコアのコンセプトである「一人ひとりに最適な食事を届ける」ために、「食事診断」の機能と、それぞれのライフスタイルや目的に合った診断ロジックによる「食事メニューの提案」、そしてそれを実現するための「管理栄養士によるサポート体制」などを整えた状態でサービスをスタートすることができました。
YOUR MEALの「ロゴ」に込めた想い
最後に、「ロゴ」について少し紹介させてください。
YOUR MEALでのロゴの象徴的なモチーフとして、「四隅のカッコ」があります。これは「あなたの最適にフォーカスする」という意味をこめてデザインされたものです。
さらに、さまざまなカラーに展開することで、一人ひとりに最適なものを提供するという想いも表現できるようにしています。
他にも非常に悩んだロゴアイデアがあったのですが、最終的にこのシンプルなロゴと、5人のペルソナと食事をかけあわせたキービジュアルにすることで、より強いメッセージ性を出すことが出来ました。
もっと多くの方に「食事」について知ってほしい
さて、これで今回お伝えしたかったYOUR MEALの事業アイデアからコンセプト開発までのエピソードは一旦以上となります。長文にお付き合いいただきありがとうございました。
ただ、ここまでお読みいただいた方には、ぜひ下記のリンクから、実際にこうした想いから生まれたサービスが一体いまどういう状態なのか、どんな食事が届くのか、を体験していただきたい。
常にアップデートをしていきたいと思っているので、ぜひ忌憚のないご意見をいただけると嬉しいです。まだまだ理想のサービスには遠いのですが、少しずつでも「あなたに最適な食事」を届けられるよう、精進していきたいと考えています。
以上、マッスルデリCXO、山岡からのnoteでした。