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【訃報】「わたし、死んじゃったんですぅ〜」。独自の女性独白文体を生んだ『宇能鴻一郎』さん、逝く。心不全。90歳の大往生。「本当は腹上死がよかったんですぅ〜」と本人は思っていたのかしらん?

橋本治が「桃尻娘」を書くにあたって参考にした、といわれる独自の文体の官能小説を多く残した宇能鴻一郎先生。

私も高校生のとき、読みました。

官能小説の代表作なら「むちむちぷりん」。

宇能 鴻一郎(うの・こういちろう)さんは、1934年北海道生まれ。

東京大学国文科卒業後、同大学院に入学。博士課程満期退学。在学中、1962年「鯨神」で第46回芥川賞を受賞。

その後、官能小説の書き手として一時代を築く。 


「鯨神」は大映映画で、勝新太郎主演で特撮映画として、公開されています。
「大魔神」をつくった特撮スタッフが、大波のなかで狂ったように暴れる巨大な「クジラ」と、それを倒そうとす勝新太郎扮する漁師と、ライバルの本郷功次郎扮する漁師の三つ巴の戦いを見事にダイナミックに仕上げた、エンターテインメント映画です。

アニメ「侍ジャイアンツ」のはじめのほうのクジラとの戦いは、この映画をかなり参考にしていると思われます。


で、なぜか、このまま、冒険小説家になるかと思ったら、官能小説の世界に転身。

日活ロマンポルノの原作も山のように書きました。


平成ガメラ三部作の「金子修介」監督のデビュー作(だったかな?)も宇能鴻一郎原作。


御冥福をお祈り申し上げます。

合掌。

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