【オトナになることのうた】はじめに
今回からこのnoteも心機一転です。まあ見た感じは変わらないと思いますけど。
その前にわたくしの近況を。
先週末からは連日、他県に出向いてました。珍しいことに。
まずは山梨県の、山中湖近辺から河口湖周辺へ、家族でプチ旅行に。今回のアイキャッチ画像は、山中湖の宿泊先から見た富士山です。ちょっと曇ってたね。
鹿に遭遇するかもという話もありましたが、しなかった。
山中湖畔は……20年ぐらい前までEGG’Sスタジオという場所があって、そこに取材で2回ほど行ったものです。dipと、浅井健一と。
dipの時のことはアルバム『WEEKENDER』のライナーノーツに書いているので、機会があれば読んでみてください。それにはサブスクでなく、CDのブックレットを見てもらわないとですが。
この近辺は過去にイベントでも来ましたね。最初のサマソニは富士急ハイランドだったし。
そんなこんなでちょっと懐かしかった。バス旅行もひさびさでした。
それから2ヵ所目は、千葉県の南船橋に。こちらではディズニー・オン・アイスを観覧。中でも『ミラベルと魔法だらけの家』の音楽に関心を惹かれました。チェックせねば。
南船橋には初めて降りました。にぎやかでしたね~。
そして茨城県ひたちなか市。これはROCK IN JAPANに、取材で。
サザンオールスターズに集まるリスペクトの総量が破格でしたね。僕個人はサザンを観たのは9年ぶりだったけど、何かと感じるものが多く、たいへんな盛り上がりでした(サザンの取材で行ったんではないですが)。桑田さん同様、渋谷陽一さんのことを思いながら、あの場にいました。
勝田駅には、恩人に会いに来た2年前以来で。これまた少し懐かしく。
妻子への茨城みやげは栗関連のお菓子で、自分には納豆を。水戸というか、茨城の地元の納豆には頑張っていただきたい。あ、早よ食べきらんと期限が来るな。
そんなこともあった初秋なので、なかなか通常のスケジュール感で仕事が進まず、この週末にやっと落ち着いてきました。原稿をお待たせした編集者の方々には申し訳ない(ここで謝っても)。
プロ野球はソフトバンクホークスと……読売ジャイアンツが優勝しましたね。
阪神は! クライマックスシリーズに向けて牙を研ぐのじゃ!
それではそれでは。新シリーズ【オトナになることのうた】のスタートです。
今回はその「はじめに」です。
【オトナになることのうた】について
人が、子供から大人になること。大人へとなっていくこと。
大人には、自然になれるものなのか? というか、大人には、ならなければいけないのか?
ともかく世の中の人は、生きていれば「大人にならなければいけない」ということに直面する。
いつしか自分は、そんなことに気持ちが行くようになっていた。
たとえば周りの友達、知人。その中でも音楽に興味のある人たち。そして音楽シーン、音楽業界のムード、風潮。
それぞれに、少しずつ、しかし着実に、そういう空気感がある。つまり、「大人になることに直面している人たち」がたくさんいる。
僕はその事象を気にするようになっていた。
そして音楽には、大人になることを唄った作品がたくさんある。そのことを綴った歌詞も、そういう感覚を鳴らしたサウンドも。
それに、さまざまなアーティスト、あらゆるバンド、いろんなユニットのたたずまい、匂い、各々のあり方。
あるいは、どこかの音楽雑誌で読んだ一文。また、生活の中で、一個人としてふと思ったり、感じたりしたこと。
あらゆるところで「大人になることに直面している」人たちに出会ってきた感覚がある。
これに加えて、自分自身が経験した、家庭を持つということ。そこで子供を授かり、その子を育てる中で感じたこと、思ったこと、考えたこと。そこで背負った責任や果たすべき義務などに向かううちに芽生えた価値観や感情も、少しはある。
こうしたことをテーマに何かを書いていこう。この気持ちは、かなり前から自分の頭の中に生まれていた。ただ、どのタイミングで、どういう形で、どんな場所で書こうかということをずっと探っていた。
そうしているうちに、日本人がやけに年齢にこだわること、そしてそれが歌にも表われているという事実が、別のところで自分に湧き出てきた。この前も書いたが、日本には年齢を意識した歌がたくさんあることを、僕は気がついていたのだ。
大人になることを唄った歌。それとまた別に、年齢への意識を唄った歌。このふたつは、おそらく、無関係ではないはず。
そう考えた結果、先に【 #年齢のうた 】のほうを書きはじめようと思った次第である。そのスタートが昨春のことだった(この動機についても先日からの【年齢のうた】のまとめでやっと触れたわけだが)。
というわけで、大人になることを唄った歌、意識した音楽。
当【 #オトナになることのうた 】では、これをテーマに書いていこうと思っている。
みなさん!
なにとぞ、よろしくお願いいたします。