素直に心の声、天啓に従う
心の声とはつまり、天の声や神の啓示、魂の声。
その声を信じることは、自分自身を信じることです。
ただし、自分自身を信じるとは、自分の思考を信じることではありません。
思考は自分の頭の中で勝手気ままに響く声、胸の奥からやってくる心の声とは異なります。思考に惑わされないでください。思考は脳の一部分の機能にすぎません。
人間の思考は主に左脳が担当していますが、左脳はこの世界の仕組みを理解することはできません。思考の声と心の声を混同しないように注意しましょう。また、思考に集中している間は他のことに注意が向かなくなります。
これらはただの仕組みであり、誰も悪いわけではありません。ですから、仕組みである以上コツがあります。
本当に豊かな人生を送りたい、自分自身を活かしたいと思い生きる人ほど、早くこの仕組みに気づきコツを掴むことができます。
自分の心の声に気づいたうえで、天啓に従うことを素直といい、そうして素の自分に戻れさえすれば不思議とえもいわれぬ感覚になる。心の赴くままに生きるのが自分本来の姿ですから。
ただし、ここでひとつ注意点、よくある思い違い。
すべてが自分の思うままだと勘違いすることを『思い上がり』『わがまま』といい『自分の好き放題』を自分勝手といいます。どちらも自分の心に素直に従ったものではなく、思考からきた驕り高ぶったもの。
自分の行動の結果が、事前の予測通りでないからといって、不幸や不運と決めつけてしまっていませんか?
不運に見舞われたときこそ、心改めるチャンス。その時はわからないだけで、後からそうだったのか、むしろ幸運への架け橋だったと辻褄合わせが起こる予兆。
病めるときも、健やかなときも、どんな時も自分本来の道に導かれています。過去を嘆いたり、未来を憂いたり、そんな不毛なことに一日の大半を費やしている場合じゃない。
自分と無関係のことに心捉われるあまり、時間のみならず、心さえ摩耗し続けている。
疲れた心でどんな未来を思い描けるでしょうか?
今を真剣に生きていますか?
命の意味を今一度、己の心へ問うて下さい。
あなたはまだ生きている、その意味を。そして今こそ、頭でっかちにならず心を取り戻し、魂の存在を思い出しましょう。
精一杯、誠心誠意生きるとは、自分に忠実に、心に素直に従って、心の赴くままに生きること。…さて、ぼんやりする時間はここまでです。
今から実際に、自分本来の生き方や在り方を始めましょう。
人生を心穏やかに振り返り、それらの経験や数多くの出会いを思い出してください。つまりは自分だけの縁を再認識し、それら全てが宝物であることを思い出すことが、自分を信じる第一歩。
自分を信じていない人は、本来の生き方を始めることはできませんよね。
今、あなたの心は何を求めていますか?
◆著者紹介
いつも本当にありがとう。 これからも書くね。