親が子どもにできる唯一のことは「あなたはここにいていい」と言い続けること
私は幼少期、経済的に恵まれたとは言えない家庭で育ったことから、「お金があること=幸せ」だと思っていました。
しかし、どんなにお金持ちでも幸福感が感じられない人、生活が苦しそうに見えても幸せそうに見える人がいることに気が付いたのです。
お金ではない、ましてや高学歴だとか結婚しているとか家や自動車を所有しているとかしてないとかでもない…では、人はどんなところに「幸せ」を感じるのか、私なりに考えてみました。
「居場所」の有無は、その後の人生を左右する?
「居場所」というのは、もちろん物理的な「居場所」も指していますが、ここでの「居場所」は心理的な「安心感」と捉えると分かりやすいかもしれません。
「私はここにいていいんだ」という無条件で得られる安心感を子供の頃に得ていない子は、実は多いのではないか?と感じています。
この、「無条件で得られる安心感」というものは、家の基礎みたいなもので、ここが安定していないといくら建物が良いものでもぐらついてしまうのと同じです。いくらお金があってもいくら勉強が出来ても「幸せ」を感じられないのはここじゃないかと…私も最近気が付きました。
母親の機嫌を取る子は案外多い
よくあるのが、傍から見ると平和そうなご家庭でも、母親が不機嫌になるとその不機嫌をとりなすために「いい子」になっている子どもがいること。
「厳しくしつけるのが子どものためだ」と思ってる家庭に多い感じがしますが、そういうご家庭は、親御さんの応対はしっかりしているのでそんなに変だとは感じないんですよ。
しかし、家の中では厳しく…ともすると厳しくしすぎていたり、「子どものため」と言いつつ親の不満や不安のはけ口になっていて、親の意向に沿うための選択を子供がしている…という子どももいます。「親に怒られないためには、自分の失敗を他の子に押し付けるべく嘘をつく」という子もいます。(けっこういるんだよ、これがw)
「ここにいていい」=「何をやっても許される」ではない
あとは、ご自身が親との関係性がうまくない人に多いのは「何でも許しちゃう」親御さん。
一時期(今は知らないけど)「叱らない育児」ってのが流行って、子どもの暴言も暴動も何でも許しちゃう「叱ってはいけない=叱らない野放し育児」だと思っている子育てがありましたよね。
叱らないで子どもを育てるのは結構大変で、何をやってもいいのではないのですが、「ある程度」子どもにやらせてみて、失敗から学ぶ、失敗しても「叱らない」で、何で失敗したのかを子供に気づかせ、学習してもらい、次につなげるためにどうするか親も一緒に考える…かなーり大変です。
親自身が嫌われたくないから、子どもがやることなすこと何でも「言いなり」になるわけではないですよ。
完全なる自由は子どものためにはならないのです。選択肢がたくさんありすぎると、逆に、子どもは何を選んでいいのか分からなくなって不安になります。それだと「安心感」は得られないのです。
条件と情報は提供するけど、最終決定権は本人に与える
なので、子どもが判断するのに適切な情報を親が提供し、条件を明示した上で最終判断を子供にさせます。そして、「子どもに最終決定権を与えた」親が最終責任を取ることになるのです。
だから、子どもが何かをやらかしたら頭を下げに行くくらいの覚悟は常にしています。
完全に自由を与えておいて子どもを迷わせて、やっと子供が選んだ選択肢に対して失敗してしまって「あなたが選んだんでしょ」って親が言う…。
これで、子どもの心の土台は育ちますかね?安心感は得られますかね?
失敗しても「あなたはここにいていい」と言い続ける
子どもが何をしていても、どんな特性でも、心理的な「居場所」を失うことをしてはいけないと感じるようになりました。
もしも、子どもが悪いことをしたのだとしても、小学校も高学年になればいいことと悪いことの分別はつきます。
「悪いこと」だと思っていてもやめられないものだってあります。(依存症みたいなものとか)。
親が子どもにできることは、適切な情報と環境を整備した上で、「あなたはここにいていいんだよ、大丈夫だよ」って言い続ける。落ち込んでいたら話を聞いて美味しいもの食べさせて、立ち直るのをゆっくりと見守るくらいしか出来ないですよねぇ。
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