こころとたましい【河合隼雄『で』語り合おう】
こんな記事を見かけた。
語り合いたい!と熱望した。笑
河合隼雄先生には、特別な思いがある。
私淑している、といってもいいし、先生の本はバイブルだと思っている。
二十代から五十代にいたるまで、悩める時を救ってくれたのは、いつも河合先生だ。
こんなに熱烈な書きっぷりは、まるで会ったことでもあるかのようだ、と今、これを書いていて思った。遠く憧れ、尊敬していた氏に、まさか、会ったことなどあるわけがない。この「語り合おう」の趣旨としては、実際に会ったことがあるご経験なども求めているようなので、会ったことがなくて申し訳ない気がしてくる。
しかし、たとえ会ったことがなくても、河合先生の著作は、それほどに身近に、親しみを持って感じられるのが特徴ではないかと思う。
なんと、ならまちさんは河合先生にお会いしたことがあるのだという。
お話されたこともあるという。
なんと、なんと羨ましいことだ。
直近で、河合先生のことに触れたのは、こちらの記事だった。
穂音さんも、河合先生を通じて「同志!」と思ったかたのお一人だ。
私が書いた記事の中で、最もまとまって河合先生について書いてあるのは、こちらの記事だと思う。他の記事でもたびたび引用している。
上の記事でイチオシの『中空構造日本の深層』はあちこちで話題にしている。
「みらっち」のほうでの往復書簡でも、河合先生のことを話題にしたことがある。既視の海さん、なかなかnoteに読みに行けないでいるが、お元気だろうか。またそろそろ、お手紙したくなってきている。
童話について考えたときも、河合先生のことを持ち出した。
村上春樹について書いた時も、結局河合先生のことを書いていたようなものだ。
過去記事の羅列になってしまって熱い思いを伝えきれていないが、たくさんの著作に触れ、たくさんの学びがあったことが、つい最近のことのようにありありと思い出される。いつもハッとする慧眼に満ちた言葉を発見しては、心の糧にしていた。
なによりも、こころとたましいについて、教えてもらったと思う。
私が河合隼雄先生の本を読んでいた時期は比較的集中している。氏が亡くなった後に刊行された本はあまり読んでいない。
氏が亡くなった後に読んだ本で、気になる本があった。
私はこの本を持っていたのだろうか。確かに読んだのだから持っていたのだ。でも、これまでの河合先生の本とは少し趣が異なるような気がして、たぶん手放してしまったのだ。ちょっとスピリチュアルな感じが強かったのである。
にもかかわらず、後になって気になって気になってたまらないところが沢山出てきた。河合先生の旅に同行したような感じのする、旅の途中でさまざまなことに思いを巡らせる本だったと記憶しているが、ひとりの人が旅をして、こんなにもいろんなことを考えられるものだろうかと感心したのを覚えている。
この本の「不思議さ」について、誰かと語り合いたいと思っていた気がする(それは叶えられることなく忘れられ、今に至る)。どなたか、この本について語ってくれないだろうか。
今回改めて調べてみて、講談社から、『ケルト巡り』を改題した本が出ていることがわかった。
これを機に、また読んでみようかなと思っている。
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