仕事を進める基本の型「GRAPH」とは
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仕事は85点を目指そう、100点は妄想だから
議事録や資料は早く出した方が良いです。
「質」より早く「早く」出した方が褒められます。
何故なら早い方が期待値が低いからです。
仕事を進める基本の型「GRAPH」
ここでは、仕事における基本の型「GRAPH(グラフ)」を紹介する。
仕事の内容は業種や業態、プロジェクトによってさまざま異なるが、この型はあらゆる仕事に使えるものです。
特に初めて取り組む仕事や、複雑で定型的に進められない仕事に取り組むときには、GRAPHに沿って進めるとうまくいきやすい。
GRAPHは次の5つのステップから成ります。
ここからは、それぞれのステップについて解説します。
1 G(Goal):目的・目標を定める
最初の「G:Goal」では、仕事の目的・目標、つまり「どこに向かうのか?」を定めます。
ゴールには「アウトプット(作成物)」と「アウトカム(成果)」の2種類
ここで知っておいてほしいのは、ゴールには「アウトプット(作成物)」と「アウトカム(成果)」の2種類があるということす。
たとえば「集客用のチラシを200枚作る」というタスクがある場合、アウトプットとしてのゴールは「チラシを200枚作ること」そのものです。
その先には「200枚のチラシを配って集まったたくさんのお客さん」というアウトカムがあります。
アウトプットの先にあるアウトカムを狙う
アウトプットとアウトカムのうち、どちらをゴールにするかで、仕事の進め方は変わってきます。
仕事で成果を出したいなら、「ポスターというアウトプットを作って終わり」ではなく「アウトプットの先にあるアウトカムを狙う」という意識を持つことが大切なのです。
2 R(Route):道筋・打ち手を考える
目的地が決まったら、そこにたどり着くまでの道筋を考えます。
営業現場のセールス活動であれば、「商品・サービスをご契約いただくこと」というゴールの達成に向けて、どういう手順で進めていくのかを検討します。
具体的には、電話やメールでのアポイント獲得、初回訪問では「お困りごと」の確認をして次回アポイントを獲得、次の訪問では具体的なプランを提案する……といったふうに考えていくことになります。
3 ゴールから逆算し、目的達成に向けた道筋を考える
重要なのは、ゴールから逆算し、目的達成に向けた道筋を考えつくして決めることです。
4 A(Agreement):すり合わせる
具体的には、仕事に着手する前に上司や部下、チーム、取引先などとコミュニケーションをとり、「仕事の進め方」「情報共有の頻度やタイミング」「勘違いはないか」などを確認します。
このステップを怠らないようにすることで、手戻りや失敗が大幅に減り、仕事の質とスピードが上がります。
今後の相談・報告のタイミングを決める
確認の結果、問題がないとわかったら、今後の相談・報告のタイミングを決めます。「どのタイミングで、状況を伝えるか」を定めておけば、相手から「もっと早く打ち合わせをしよう」などと要望を出してもらえて、より円滑に仕事が進んでいきます。
5 P(Progress):実行・進捗を管理する
仕事相手と認識が合ったら、進捗を確認しながら、「R(道筋・打ち手)」と「A(すり合わせ)」で決めたことを粛々と進めていきます。
このステップの実行手順は「定められた作業を粛々と実行し、仕事を進める→予定通り進んでいるかを確認する→予定通り進んでいなければ原因を探る→原因に対処し、リカバリーする→アラートをあげる」です。
6 H(Harmonize):調和させる
最後は、仕事の完了にあたり、すべての物事を調和させるステップです。 仕事内容を振り返ってフィードバックを受け、改善点を洗い出して、今後の仕事の品質を高めていきます。
仕事相手が上司や先輩であれば、「フィードバックしてください」とストレートに聞けば良いです。
相手がお客様であれば、よりポジティブに「次回、また機会をいただくとしたら、もう少しお手伝いできる部分はありますか?」」と、仕事の結果ではなく、進め方やプロセスについてフィードバックをもらえるような聞き方をしましょう。
「反省なき失敗は意味がない」
目標としていた数値に届かなかった場合は、必ず原因を分析しましょう。
この振り返りを習慣化すれば、失敗は減り、成功の再現性が上がります。
ふるやさま曰く「反省なき失敗は意味がない」のです。常に行動→振り返り→失敗を反映です。