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<不格好な思い出> 自分よりできる部下にどう接したらよいかわからなかった僕
僕はこれまでたくさんの不格好な経験をしてきました。不器用でおどおどして残念な結果を招いたり、何とも後味の悪いことをしてしまったり。そんな僕の不格好な思い出を綴っていきたいと思います。
今回は、自分より仕事ができる部下にどう接したらよいかわからず、そこから目を背け、心が逃げていた経験です。
その頃、僕は、6~7名のチームのリーダーを務めていました。自分でも仕事ができる方だと思っていましたし、リーダーはチームの誰よりも仕事ができるのが当たり前だと考えていました。
仕事は海外のお客様(企業)向けの営業でした。営業といっても、お客様と直接接するのは海外にいる駐在員で、その後方支援をする仕事です。
そんなチームに、ある日、彼が入ってきました。他の会社からの転職で、最初は社内での振る舞いに”ぎこちなさ”がありましたが、徐々に頭角を現してきました。しかし、度量の小さい当時の僕は、彼の”積極性”よりも”危なっかしさ”の方を気にして、「ガンガン行くのはいいけど、頼むから問題を起こさないでくれよ」という目で見ていました。
今から振り返ると、腹が据わり信念を持って仕事をしている彼と、おどおどしている僕とでは、周りにも対照的に映っていたのではないかと思います。彼には腫れ物にさわるような接し方をしていましたし、彼の行動によって何か起きたら「それは彼が単独でしたことです」と、口に出してまでは言わないものの、僕の心の内は僕の言動に表れていたのではないでしょうか。
彼がすることの邪魔はしなかったものの、何のバックアップもできない不甲斐ない上司でした。
せめて、彼の長所である積極性がもっともっと発揮しやすい環境を整えてあげられたらよかったと思います。
上司ー部下の関係でいられる期間は意外と短いものです。彼にしてあげられなかった分、別の形で他の誰かの役に立てたらと思うこの頃です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。