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#エッセイ
身体的女性のわたしは、スカートを履いて男性性を表現したい。
わたしの中の少女が、可愛い服に執着している
断捨離をした。洋服を山ほど捨てた。だけど、捨てきれないものがある。もう到底着ることのできない、タグのついたままの、150サイズのミニスカートたち。
派手目でちょっと強そうなブランドの、デニム生地のチュニックやふわふわの悪魔みたいなスカートが、わたしのクローゼットの中に眠っている。
Xジェンダーを自認しているわたしは、男性に見られたくて(表現したい性が男
疎遠になった友達にメッセージを送るのは元カノに連絡するのと同じことだ。
疎遠になった友達の誕生日だった。
疎遠になった理由としては、
価値観の違い…
のようなものだった。
彼女は物事を規定する境界線が明確で、
私は物事を規定する境界線が曖昧だ。
例えば、男と女、みたいに。
彼女の中には絶対的な女や絶対的な男
それしか存在していないみたいだった。
私はそのどちらでもないので、心底戸惑った。
自身のことを伝えたら、
彼女も戸惑っていた。
キャパオーバー、といったとこ