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夜長
2022年8月3日 23:25
のし掛かる夏を掻き分けて留守電を聞く街を埋め尽くす熱波、ぶつかり合う蝉の声、拭えどもしたたる汗は耳に押し当てたスマートフォンをも不快で括る短気に侵食さていく脳と四肢、三度目でようやく上がったボリュームに舌打つまでがワンセットこんなにもあんまりな自分なのに比べて伝わる音のやわらかみといったらないしっとりと響く木琴みたい当社比六割増しの短気をたちまち飼い慣らした声が言う『ごめんだけど、遅