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私のための作品集

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私の好きが詰まった、素敵なクリエイターさんたちの作品ばかりを集めた、私のための作品集。少しずつ入れさせていただきます。シリーズものは、冒頭1話や目次、とりわけお気に入りの作品を追…
運営しているクリエイター

#ショートショート

重なる。【ショートショート】

 そこに近づくと途端に胸が締め付けられた。暑い夏、蝉は煩いほどに鳴き、私は静かに泣いた。…

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【秋ピリカ】ことのは

今日は何をかくのですか?  日記? お手紙? ものがたり? 彼は木目が美しい棚から1枚の生…

丸家れい
4か月前
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僕らを見てる #ピリカ文庫

何もかも消えてしまった、まっくらな足元を、懐中電灯で照らされながら外に出る。 父さんの手…

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ろくな先生と炭酸水。理科=家庭科。回想録。小説風。

学校の思い出と言えば、よく聞くものはイベント事とテストだろうか。正直イベント事は殆ど覚え…

茶汲【3分小説】

 茶の良し悪しなど知らぬ人生であった。もっと早くに茶の奥深さに気付いていれば、夫婦の会話…

柴野弘志
8か月前
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【短編小説】旅するチェロ

 ——僕はいったい、何者なのだろう。  僕には今、服がかけられているけど、  物干し竿で…

小説と文鳥
7か月前
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【ショートショート】ふっかつのじゅもん(2022文字)

【2023.1.22追記】 すーこさんに朗読していただきました。 病室の窓からカーテン越しにさす朝日でわたしは目が覚めた。 入院してからもうどれくらいの時間が流れたのだろうか。 今日が何月何日かすらわからなくなってしまったのは、脳が老化したせいなのだろう。なにしろ平均寿命をとうに越えているのだから、体のあちこちにガタがきてもおかしくない。   子供の頃、仲の良かった友達はみんな先に旅立ってしまっている。 楽しかったこと嬉しかったこと悲しかったこと嫌なこと、いろんなことがあっ

ショート・ストーリー~腕時計

私は、いつも男物の黒いデジタル時計をつけている。 なぜこれを買ったかも忘れてしまった。 …

ピリカ
3年前
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今日も、わたしは あの人の帰りを待つ。

あの人が、わたしの元を去ってから5年になる。 この町の風景も、そして この店も 大きく変…

ほしまる
3年前
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【ピリカ文庫】こちらスマイリングnet、お客様窓口です

「結城サーン」 「ん?」 「何か、昨日からやたらイタ電多くないスか?」 「え?」 「私も今日…

めろ
2年前
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【ショートショート】おでんのつゆ20円 お気軽にどうぞ

小さい老婆が、弱々しく声を掛けてきた。 「おでんのつゆを、売ってくださいませんか」 「・・・…

めろ
3年前
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『希望の歌を』

列車「来年」号は懸命に走り続けていました。 12月31日の深夜0時、1月1日の午前0時に間に合う…

マー君
3年前
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