心の宝箱1342【サーカスはこの世の縮図ですな。強い者が常に王者として君臨するが、ちょっと油断をすると抑圧された者に手痛い打撃を受ける。派手で悲しく、時には喜劇的でもある】

『鋼鉄の騎士（上）』藤田宜永（新潮文庫：平成10年2月1日）

・ほんの些細なきっかけで、
人との運命が大きく変わるということを信じられない者は、
波風のない人生を送っていても退屈を感じない、
神様からすこぶる安穏な生活を保証された人たちだけである　P111

・人生が無意味であるという真実　P116

・何事にも金はいる。
奇麗ごとなどいっておられんのだろう　P120

・開かないドアを開けて光りを通そうという時は、
家族への思いは断ち切るほかありません　P356

・好奇心を金に変える。
それがフリー・ジャーナリストというものだよ。
もっとも賭けに負けたのでは話にならんがね　P586

・サーカスはこの世の縮図ですな（略）
強い者が常に王者として君臨するが、
ちょっと油断をすると抑圧された者に手痛い打撃を受ける。
派手で悲しく、時には喜劇的でもある　P694

・自信などまるでない。
だが、弱気な発言や控えめな態度は、決して取らないと決めている。
常識の泥沼に足を突っこんだ人間には
子供じみた大言壮語としか映らない発言こそ、
無から有を生む原動力なのだ。
大きな口を叩いて、一周目でリタイアすれば、恥をかくのは自分である。
観客の失望と嘲笑を、
あっさり懐に収める度量さえあれば、何を言っても構わないのだ　P725