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言葉の宝箱0912【意地を張りすぎて大事なものを失うこともある】


『書店ガール』碧野圭(『ブックストア・ウォーズ』改題、PHP文芸文庫 2012/3/29)


吉祥寺にある書店のアラフォー副店長理子ははねっかえりの部下亜紀の扱いに手を焼いていた。協調性がなく、恋愛も自由奔放。仕事でも好き勝手な提案ばかり。一方の亜紀も、ダメ出しばかりする「頭の固い上司」の理子に猛反発。そんなある日、店にとんでもない危機が・・・。書店を舞台にした人間ドラマを軽妙に描くお仕事エンタテイメント。
解説は「一冊の本が人を救うことはある。力を与えてくれることはある――そう思うだけで、なんだかむくむく元気が出てくる。碧野圭が本書で描こうとしたのは一つの書店の興亡ではなく、私たちと本の結び付けるそういう濃い繋がりなのではないか。そんな気がしてならない P397」と結ばれている

・取材というのは私の意見が聞きたいのではない、
書き手の欲する言葉を巧く引き出すためのものなのだろう P165

・何かを際立たせれば、別の何かが沈んでしまう P167

・大切な誰かを喪うことは、生きてる限り避けては通れない。
哀しみも寂しさもきっと襲ってくるだろう。
だけど、そうした感情を味わったからこそ得られる何かがきっとある。
そこでできる絆もあるに違いない P253

・意地を張るのはおよしなさい。
意地を張りすぎて大事なものを失うこともあるのよ P357

・とりあえずなんでもやってみよう。
もし、うまくいかなかったら、
その時はその時でやり方を変えればいい P361

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