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言葉の宝箱0813【時というのは過ぎてからでないと浪費したことがわからない】


『石を放つとき』ローレンス・ブロック(二見書房2020/12/25)
原題:A Time to Scatter StonesA Matthew Scudder Novella



探偵マット・スカダー・シリーズの最新作『石を放つとき』の他、
スカダーものの短篇集『夜と音楽と』を収録。
エレインの知り合いが名前も知らぬ男から脅迫を受けていた。
老スカダーは単独で調査を始める。
本書収録作品:『夜と音楽と』『窓から外へ』『バッグ・レディの死』
『夜明けの光の中に』『バットマンを救え』『慈悲深い死の天使』
『夜と音楽と』『ダヴィデを探して』『レッツ・ゲット・ロスト』
『おかしな考えを抱くとき』
『ミック・バルー、何も映っていない画面を見る』
『グローガンの店、最後の夜』『石を放つとき』

・世界は妥協することを人に求める P10

・日々を耐えて過ごすのに、人は自分にできることをすればよい P14

・我々は、自分のことは都合よく思いたがるものだ P15

・時というのは過ぎてからでないと、
それを浪費したことがわからない P52

・刑罰からは逃れても、自分からは逃れられない P64

・何かするより何もしないほうが、安全 P101

・意識というのはなくしたいと思うときには決してなくせないものだ P148

・歳をとればとるほど、よけいなことを気にしなくなる。
他人の思惑などは特に P228

・金はいろいろなことをたやすくしてくれる(略)
もし、金がなかったら、
私はもっと悲惨な場所でもっと悲惨な精神生活を送ることに
なっていただろう P230

・愛すること、人のことを深く気づかうこと。
それは正気のなせる業で、しかも気高いことだ P237

・歳は誰でもとる。若死にする人間を除けば。
それは不公平と言えば不公平だが、歳には誰も逆らえない P242

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