言葉の宝箱1447【才能だけでも努力だけでも、能力には限りがあるってことなのかもしれないですね。才能なんてものは、環境の前では無力な気がします】

『君と漕ぐ２ ながとろ高校カヌー部と強敵たち』武田綾乃（新潮文庫02：令和元年9月1日）

・可能性なんて、誰にでもありますし（略）
やってみないと才能があるかどうかすら分からないでしょう？　P69

・大人になると素直に努力が認められることって減っちゃうから。
こうやって真っすぐに褒められると嬉しくなっちゃうのよね　P133

・優しい人だ。
誰かを責めることはない代わりに、
その批評の矛先はいつも自分に向いている　P136

・才能の芽の話。
誰かが気付いてやらないと、才能なんてあっという間に消えるって　P148

・才能だけでも努力だけでも、
能力には限りがあるってことなのかもしれないですね。
才能なんてものは、環境の前では無力な気がします　P148

・才能って、石ころみたいなもの（略）
皆、きっと何かしらの才能を持っているんですよ。
でも、それを才能って気付かないまま捨ててしまう。
自分が才能を持っていたことすら忘れてしまう。
天才って呼ばれている人たちは、
その石を持ち続けることを許された環境にいて、
その上で必死に磨き続けてるんです。
石がいつ輝きだすかは人それぞれだと思いますけど、
捨てるばっかりじゃいつまで経っても
何も得ることが出来ないような気がします　P149

・才能なんて誤差や誤差、結局は練習方法　P149

・負けてもいいやなんて思い始めたら選手としてはオシマイでしょ。
みっともなくても馬鹿にされても、
負けた時に悔しいって言える人間でいたい　P199

・反省しているというよりは特に何も気にしていないようだった。
暖簾に腕押し、蛙の面に水　P205

・叶えられることだけを約束するのって難しいよね。
噓吐きにはなりたくないのに、
結果的に噓吐きになっちゃうことってあるよ。
約束した時は本気で守ろうと思ってたはずなのに　P224

・余計なフィルターを無くした方が、世界はクリアだ　P234

・誰かを応援する気持ちというのは、結局は自分に返って来る。
好きを見つけられる自分のことを、好きでい続けさせてくれる　P252

・努力で目指せないから天才なんじゃないの　P264

・応援って。されて嫌な人は珍しいと思う　P268

・他人の人生に干渉すべきでないと、
千帆とのやり取りで学んだはずなのに、
エゴを押し付けようとする自分に嫌気がさして、
希衣は大きくため息を吐いた　P283

・人の良いところは見習おうと思った　P293