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言葉の宝箱0758【人間そんなに変われるもんでもないし、変わっちゃいけないのかもしれないのか】


『天気予報の恋人』岡田惠和(角川書店2000/6/26)


バツイチの気象庁予報官・矢野克彦(佐藤浩市)。レストランやクラブで働きながら息子を育てるシングルマザーの原田早知(稲森いずみ)。恋愛のスペシャリストと呼ばれる人気DJだが、実は奥手で恋に臆病な金子祥子(深津絵里)。3人の、ちょっと奇妙な三角関係を描いた大人の恋物語、
ドラマノベライズ。

・オーストラリアの化学者たちが、
相対湿度が80%に達したときに
ある種の粘土が雨の匂いを発散することを発見したんです。
で、石のエッセンスという意味のギリシャ語から
ペトリコールと名付けたわけです。
ただ、今のは雨の少ない地域の話で、
雨の多い地域では、また別のものがあの匂いを作ってるんです。
昔は土の中のカビの匂いと言われていたんですが、
要するに土の中の細菌ですね。
で、その匂いは“大地の匂い”っていう意味のジオスミンと呼ばれています。何か水が腐ったような、下水みたいな、そんな匂いです P29

・科学の発達が、
人間と自然との関係を疎遠にしちゃったのかもしれない P49

・人間そんなに変われるもんでもないし、
変わっちゃいけないのかもしれないのかっていう気もある P75

・恋愛っていうのはさ、ものすごく大変なことなの。
心の労働力みたいなものを使ってヘトヘトになるくらいね。
だから心のバランスも崩すし、間違ったこともしてしまう P137

・楽なのよね、誰かのためとか、誰かが望むならそうしようとか、
楽なのよ。自分は全然傷つかないしね。
あなたはそこから逃げてるだけ P291


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