言葉の宝箱 0258【人生において、結婚する、というのはおそらく最大の選択で、それを成し遂げた人は、たとえ後から失敗したと思うことがあるにしても、自信がつくのではないか。そして、次の選択もきっとできる】
目黒花歩里は自然食品が評判の大手個人宅配会社に勤める39歳、独身。
震災の影響で自宅勤務となり、
都心のオフィスに出社するのは二週間に一度だけ。
それ以外は一人暮らしのマンションで一日中パソコンに向かい続ける毎日。心を許せる友達は同じ独身アラフォーの美羽だけ。
つまり「彼氏ナシ」なのだが
実は30歳を過ぎて出会った一人の男性が忘れられずにいる。
そんな彼女が40歳(=不惑)へのカウントダウンの一年間で、
選ばなかったこと、選べなかったこと、
望まないのに選ばれてしまったこと。そして、「選んだ」こと。
人生の<選択>に惑う
アラフォーのゆれる女ゴコロをリアルにちょっぴり辛口に描ききった長編。
『咳女』『たぶんレイプ未遂』『『平日限定の友』『恋愛小説は選ばない』『好きの時効』『天敵はわかってくれる』『20人に1人は』
『誕生日の二択』『偽神』『きみを選ぶ』10話連作短篇集。
・人生において、結婚する、というのはおそらく最大の選択で、
それを成し遂げた人は、たとえ後から失敗したと思うことがあるにしても、自信がつくのではないか。そして、次の選択もきっとできる(略)
すべて決断して行く。選び取る機会が確実に増えるのだ P202
・『もうすぐ』って言ってる時点で、
微妙に先延ばししてる気がします P246
・「選ばされた」のではない。自分の意志で確かに選んだのだ P252
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