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言葉の宝箱0897【生きることって、『待つ』か『待たない』か、『信じる』か『信じない』か、それに尽きる】


『乙女部部長』吉野万理子(メディアファクトリー2007/11/16)


32歳独身OL、恋人ナシの小夏。すでに一児の母となった親友・遥香が心配するも、「合コンで運命なんて見つかるはずがない」と合コンは断り、積極的に出会いの場を探すわけでもない。痺れを切らした遥香が嫌味のつもりで放った「一生乙女部やってれば」のひと言に小夏は逆にすっかりその気になってしまい、同期や後輩に声を掛け、乙女部を結成。運命の出会いを信じてる。『赤毛のアン』が好き。男の人は外見よりも心。運命の人に出会うまでは指輪はしない。その4か条に2つ以上当てはまったら、入部許可と同期や後輩に声を掛け、輪を広げていく。一方、このままじゃいけないと心配する遥香は小夏のために、“唯一で至上の合コン”を設けようと、一人奔走する。働く女と主婦の友情に擦違いが起きる中、本当に運命の出会いを手に入れることはできるのか?働く女性のエンターテインメント。

・話を逸らすってことは、気にしてるってことだよね P23

・物事というのは一番いい可能性だけではなく、
最悪の事態を常に把握しておかなければならない P25

・乙女部の目的って何なんですか?(略)
究極の目的はそりゃ、一つでしょ。
部員たちがそれぞれ運命の人といつか出会って、永遠の愛を誓う(略)
なら、
その目的に向かって進むのが部活のあるべき姿じゃないでしょうか(略)
運命の人をどうやって探すかを考える。具体的に探す努力をする。
見つける。それが乙女部の活動に尽きるんじゃないですか P45

・わからなかったら、それは運命の人じゃないんですよ。
だって、世界でたったひとりの人が目の前にいたら、
気づかないわけないと思いませんか? P48

・自分の眼中にない男性って、なぜか動物に見えてしまいますよね P60

・合コンって、
自分が秤に乗せられてる気がして嫌な気分になるんだよ P71

・相手の呑み込んだ言葉を、互いに察してこそ友情だと思う P77

・会社なんて、いろんな利害関係があって、
ただそこにいるっていうだけで、
男の人も女の人も知らないうちに汚されていくんだと思う P82

・生きることって結局、
『待つ』か『待たない』か、『信じる』か『信じない』か、
それに尽きるような気がしてさ P93

・どんな人間関係にも絶対的なものはないんじゃないかなぁ P125

・大切な出会いは、きっと小さな種のようなものなんじゃないかな。
それを努力し続けて、決してあきらめないで育てていってこそ、
その出会いは運命になるんだと思う P181

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