見出し画像

言葉の宝箱0936【夢を作る仕事、夢を売る仕事】


『書店ガール5 ラノベとブンガク』碧野圭(PHP文芸文庫 2016/5/6)


取手駅構内の小さな書店の店長に抜擢された彩加だが、意気込んで並べた本の売れ行きは悪く、店員たちの心もつかめない。一方ライトノベル編集者の小幡伸光は新人賞作家の受賞者辞退、編集者による原稿改ざん騒動などトラブル続きの中、期待の新人作家との打ち合わせのために取手を訪れる。彩加と伸光が出会った時、思わぬ事実が発覚。
書店を舞台としたお仕事小説第五弾。文庫書き下ろし。

・作家が夢を作る仕事なら、編集者は夢を売るのが仕事。
夢でさえも金に換える仕事。
その痛みに、慣れたくない(略)
俺たちは敵ではない。
いつだって、作家に対しては共犯者だ P110

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集