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言葉の宝箱0937【目に見える結果が出ないと、気持ちがあせるんだよね】


『書店ガール6 遅れて来た客』碧野圭(PHP文芸文庫 2017/7/21)


彩加が取手の駅中書店の店長になって一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然閉店を告げられ、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定、喜びも束の間トラブル続き。逆境の中で働く意味、進むべき道を悩む書店のお仕事小説
『書店ガール』第6弾。

・かわいそうだね、その子(略)
本なんかいらないって言った子(略)
本の楽しさを知らないんだな、と思って。
何度も何度も味わって、
友だちみたいにずっと傍らにいてほしいって思う本が一冊もない人生って、寂しくないかな(略)
そういう本に出会えた私たちは、幸せだと思う。
その子も、まだ出会いがないだけかもしれないけれど P86

・目に見える結果が出ないと、気持ちがあせるんだよね(略)
教育って、書店の仕事みたいにすぐに数字に表れるものじゃないもの。
人のこころを育てることだもの。時間も掛かるよ P87



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