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言葉の宝箱 0492【嘆いているだけじゃ始まらない。弱さに心を痛めるのは当然だが、弱さを言い訳にしてちゃ何も始まらない】

『スクウェアⅡ』福田和代(東京創元社2012/2/29)


バー『スクウェア』に通う大阪府警薬物対策課の刑事・三田は今まで追ってきた事件の陰で、謎のバーテンダー「名無しのリュウ」とその相棒の元ボクサーの実業家・宇多島が暗躍していることを知り、葛藤を抱いていた。三田は彼らが目論む計画にどう向き合うのか。やがて明かされるリュウの過去と真意。そして武闘派暴力団が絡む大規模な薬物事件の捜査の行方は?
傷と影を抱える男たちの活躍を描く、連作ミステリー第 2弾。
『マザー』『サーチ』『赤ちゃんに乾杯?』『ブラッディ・ハート』
『デッドエンドストリート』5話連作短編集。


・我ながら、下手な嘘だった。
刑事が、そう簡単に他人の顔を見間違えるようでは商売にならない P12

・馬鹿げていると、相手を切り捨てるのは簡単だ。
問題は、自分自身も相手とさほど変わらない、
五十歩百歩の存在かもしれないと思わされることだった P23

・刑事になると、普通の生活をしていれば見なくともすむ現実を、
繰り返し目の前につきつけられる P26

・心当たりがないとも言わないあたりが微妙だ。
嘘をつくのが下手だと自覚しているのかもしれない。
俯いて、ひたすら黙っていた P33

・嘆いているだけじゃ始まらない。
弱さに心を痛めるのは当然だが、
弱さを言い訳にしてちゃ何も始まらない P38

・知っているが、行きたくない場所。
できれば、あまり思い出したくない場所 P107

・悪い女にハマって人生を狂わせる。
その年代なら、ありがちなことだ P165

・この酒と引き換えに、いま何かを捨てた P182

・自信なんて、ありませんよ。
ただ、そうしたいと思うだけです P188

・つまんないかどうかは、あいつらが決めることだよ。
あいつらにはそうする理由がある P214

・僕らは、目的のためなら悪魔とだって手を組むんですよ P247

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