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言葉あそびで綴る詩

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あいうえお作文の形式で、タイトルの頭文字を並べて綴る自由な詩です。楽しみながら創っています。
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#夢

紫陽花の涙

紫陽花の涙

あま音の心地よい調べ
ジントニックの水滴は涙のよう
さかみちに揺れる紫陽花たち
いし畳の蒼い光は湖面のよう
のぞむことはたったひとつ
なぜなの いつも届かない
みらいの時間は残り少なく
だれかを待つ夢は儚く
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夢で逢ったひと

ゆっくりとした呼吸で
めを覚ましたいつもの部屋
できれば夢をみていたかった
あの人は誰なのだろう
つきることのないやさしい会話
たしかに感じたぬくもり
ひとりではない安心感
とこしえの愛はどこにあるの
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夢の中へ

ゆるやかに時間(とき)は流れ
めを閉じて息をはいた
のはらの真ん中で手を広げ
なつかしい緑の香りをすいこむ
かみさま ありがとうございます
へいぼんな毎日のしあわせ
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おやすみなさいの前に

おつきさまが 赤い夜
やまから 何かがやってくる
すばしっこく動いている
みつからないように 気をつけて
ないちゃだめだよ
さんざしの木が揺れている
いしでできた大きなお家
のきさきのてるてるぼうずは
まどの外でゆらゆら笑う
えほんの扉を開いたまま
にふんで夢に落ちていた
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夢で逢いたい

ゆうきがあったなら
めをふせずに言えただろう
であった頃から
あなただけを想っていますと
いつの時でも眼に浮かぶのは
たのしそうなその笑顔
いつまでもどうか夢よさめないで
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閉じた目の中には

とおり過ぎた日々が
じかんの波に飲まれていく
たいくつな日常も
めくるめく恋の想い出も
ノートに書きとめようとした儚い詩も
なにもなかったように
かこという 霧にのみこまれ
にゅうはくしょくの中へ見えなくなった
はてなき夢だけが広がる世界
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