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バーチャル Field work@美波町

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オンラインを使って、徳島県海部郡美波町にフィールドワークに行っています。その成果として、美波町に纏わるコンテンツを作成することにしました。各チームの成果を残しておきます。
運営しているクリエイター

#美波町

参加チーム募集:バーチャルフィールドワーク2021@美波町

背景: 2020年から、社会が大きく変わりました。原因云々は、もうどうでもいいでしょう。ただ注目したいのは2点あります。まずオンラインでも大抵の社会活動は上手く出来てしまうということ。一説には、社会人のタスクの8割ほどがコミュニケーションだと言われています。今までは、時間を掛けて会いに行き、対面で話をするのが、その典型でした。「電話では失礼ですので」、とかしばしば聞いたセリフです。  でもやってみれば、オンラインでも出来てしまうわけです。授業も、その本質は情報伝達を中心とした

時代が動いた結果としての今(日和佐浦地区について考えるⅠ)

オンラインで美波町を歩いた 徳島県海部郡美波町、太平洋に面する、漁業を中心とした小づくりな町である。東京からは500キロほどの距離があり、公共交通機関を使った場合、飛行機で羽田から徳島阿波踊り空港までは、1時間強ほどなのだが、そこから徳島駅までリムジンバスで向かい、さらにJRの汽車(電車ではなく)で、町の中心にある駅「日和佐」まで50キロ弱、1時間半ほどでその町に辿り着く。鉄道で50キロ弱とは、東京圏で言えば、東京から戸塚までの距離であって、それほど長い距離ではないのだが、な

時代が動いた結果としての今(日和佐浦地区について考えるⅡ)

戦後の大きな社会変化と地方都市 現代の日本の社会について考える場合、恐らく3つの大きな出来事を抜きにしては考えられないだろう。言うまでも無く、まず昭和20(1945)年、太平洋戦争の敗戦である。政治、経済のみならず、社会、文化、そして生活に至るまでが、突然に大きく変化した。現代社会は、ここから始まると言っていい。  国土の多くが空襲によって焦土と化し、多くの国民の命が奪われた、その後始末と復興に向けた昭和20年代の後、朝鮮戦争などの国際情勢もあり、この国は工業技術をエンジンに

漁師さんの現状

私は美波町の漁師さんに興味を持ちコンテンツ化することに決めた。グループ内での共通のテーマは「海」である。海を選んだ理由は、今日まで授業で、美波町の方たちから話を聞き実際の町の様子を見ていく中で、美波町は漁業が栄えてきた漁師町であることを知り、美波町を語るうえで海は欠かせない存在だと思ったからだ。海は美波町の一部、日常の風景であり、生活に組み込まれた存在なのだと知った。都市部で暮らす私たちにとって、海は年に数回遊びに行く特別な場所、「目的地」のような感覚がある。そんな私たちにと

日和佐浦の”素材”を生かす―空き家が持つ意味と可能性―

はじめに ストリートビュー、美波町役場政策推進課の方が撮影してきてくださった動画、これらをもとにオンラインフィールドワークを行ってきた。桜町通りでは多くの空き家や古民家がその良さを生かしつつリノベーションされ、美波町の”資源”・新しく生まれ変わる”素材”となっている様子が伺えた。一方で、日和佐川を挟んで反対側に位置する日和佐浦地区は、桜町通りと同様、昔の面影が残る建物があるのにもかかわらず、そこは時代が止まっていた。  そこで、日和佐浦にある空き家や古民家も、”素材”にするこ

市原市と美波町の共通点:歴史からひも解く

市原市と美波町の共通点は?市原市と美波町の共通点として挙げられるのはどちらも”戦争の被害が少ない”ということである。 そこで筆者は仮説を立てた。 戦争の被害が少ないと発展がほかの地域と比べて遅くなる説 これは特に戦争の被害が大きかった地域と比べてもそうである。例えば東京。 東京は空襲で多くの災害を受け一時焼野原と化したが現在はその分どこよりも発展している街である。 また近年の例でいうならば東日本大震災があげられる。 筆者は震災時に岩手県に住んでいたために津波が来る

現代と過去が混在する過疎地域

#グループ6 #市原市と美波町の働く環境 ⊡始めに  筆者は、今学期のゼミの授業と月曜日に履修をしている「プロジェクトを学ぶ現代社会」の授業を通して徳島県の美波町と交流をし、加えて千葉県市原市にも取り上げた。この二つの異なる街を取り上げ、余所者視点から地方を盛り上げるためのオンラインコンテンツを作ることが今回の最終ゴールである。そのゴールを達成するために、街のコアコンピタンスを見出すことが重要だと考え、別の街と比較することを通し、それを発見していく。  筆者のグループは

周辺の施設から見る住みやすさ

・はじめに 市原市と美波町、両者のコアコンピタンスを見出し、「その街で働く環境」に関する事業の提案をするために、両者の周辺の施設の充実度について調べました。施設の充実度は働きやすさ・住みやすさに直結すると考えたためです。個人的に田舎から都会に引っ越してきたことや就職活動を通して全国転勤という言葉を身近に感じたことから、今後住んでいきたいかだったり、移住を決める基準になったりするのは周辺の施設の充実度だと感じます。 私は普段電車移動が当たり前になっているのでまず重視するのが

加茂地区と美波町の「今」と「これから」

はじめに 私は今学期のゼミの授業で、オンライン上でありながら、徳島県の美波町と交流した。そして、月曜日に履修している「プロジェクトで学ぶ現代社会」の授業では千葉県の市原市を取り上げた。この2つの違う地方を取り上げ、それぞれ過疎化が進行している中、どう地方創生を行っているのかを学生ならではの視点でオンラインコンテンツを作るというのが、このプロジェクトの最終目標である。  概要  私のグループでは主に市原市の加茂地区と美波町の比較をテーマにしている。この2つの地方を取り上げるこ

べっそうしゃりてぃープロジェクトin美波町~空き家を貸別荘にして第二の故郷を作り出す~

概要  筆者らは、2021年開講フェリス女学院大学国際交流学部 国際交流専門科目「プロジェクトで学ぶ現代社会」の中で徳島県海部群美波町の地域活性プロジェクトについて学んだ。そして、地域活性化提案として、美波町に放置されている一軒家や古民家をリノベーションし、貸別荘として年間契約し収益を得るというプロジェクトを考案した。以下、なぜ当提案をするに至ったか、提案のメリット、具体的な実施想定について述べる。 はじめに 地域活性プロジェクトにおいては 関係人口を増やす→地域を知る機

美波町に女子大生がプロジェクト考案!通称「べっそうしゃりてぃー」

前記事 1美波町の現状 2美波町の空家増加理由 3別荘の需要 1「べっそうしゃりてぃー」とは ここまで、様々な美波町における課題や現代社会における課題について記述してきた。では、これらを踏まえて美波町に対してどのようなプロジェクト提案をするのか。  私たちは「美波町における人口減少と高齢化から空き家増加対策」と「別荘」のそれぞれの需要をかけ合わせて、「空き家×別荘」のモデル、通称「べっそうしゃりてぃー」を考案した。具体的には、美波町に放置されている一軒家や古民家を貸別荘とし

徳島県 美波町の海の魅力を徹底解説

はじめに 私たちグループ3の共通テーマは「海」である。 美波町プロジェクトを進めていく中で、現地の方々の海への愛や、美波町の海の魅力を知った。また、美波町は漁業が栄えてきた漁師町であることを学び、美波町を語る上で「海」は欠かせない存在であると考え、グループテーマに至った。  本記事では、「美波町の海」の観光面から見た魅力を深堀り、そこから新しいコンテンツの提案を行う。 美波町の基本情報 まず初めに、美波町の基本情報をおさらいしていきたい。  美波町は、平成18年3月31日、

にぎやかな過疎の町 美波町のサテライトオフィスについて

私は、ゼミの研究で地方創生について学んでいる。地方創生とは、これからの社会は少子高齢化が今日よりも深刻化し、地方の人口は減少するといわれている中で、少子高齢化の進展に歯止めをかけ、東京都を含む首都圏一極集中の是正を行うためにそれぞれの地域で住みよい環境を確保するという動きである。ゼミでは、徳島県の美波町という小さな過疎地を取り上げ、地方創生の研究を行った。特に、徳島県の美波町を調べていく中で私が最も興味を持ったサテライトオフィスについてこれから述べていこうと思う。 1. 徳

美波町の活性化へ向けて

はじめに グループ内において美波町における古民家について調べた。ストリートビューにおいて美波町の街並みを覗いたが、そこには多くの古民家が残っていた。その街並みはとても古めかしく、趣があった。しかしその多くは使われていない空き家であり、栄えているとはとても言い難いような街並みであった。そのため、観光客が寄っていくような飲食店や泊まるための宿などがあれば、さらに観光客が増えると仮定した。そうなるための手段としてどのようなものがあるのかを、以下で見ていく。 美波町の人口変化 美波