周辺の施設から見る住みやすさ
・はじめに
市原市と美波町、両者のコアコンピタンスを見出し、「その街で働く環境」に関する事業の提案をするために、両者の周辺の施設の充実度について調べました。施設の充実度は働きやすさ・住みやすさに直結すると考えたためです。個人的に田舎から都会に引っ越してきたことや就職活動を通して全国転勤という言葉を身近に感じたことから、今後住んでいきたいかだったり、移住を決める基準になったりするのは周辺の施設の充実度だと感じます。
私は普段電車移動が当たり前になっているのでまず重視するのが交通手段(駅・バス)であると考えました。
両地域の交通手段をみると、
美波町は駅が6つ、バスも場所によって本数の違いはありますが、車社会である美波町では問題ある本数ではないのかと感じました。東京都心までとはいきませんがショッピングモール等の娯楽施設がある市内までは車で1時間10分、汽車の特急で1時間、また大阪駅まで車で3時間40分でいくことができます。
一方市原市は駅が21駅あり、鉄道・高速バス・クルマどれを使っても、東京都心・成田空港・羽田空港に1時間でアクセスできます。南房総や外房、横浜にも1時間程度で行くことができます。
次に生活に欠かせない食料品スーパーです。市原市はドンキホーテ含んで41店に対し美波町は2店、そして薬局・ドラッグストアは市原市は某大手ストア一社だけで11店舗あり充実していると思われるのに対し美波町は6店舗でした。近くにあると便利なコンビニエンスストアも市原市は某大手企業様1社だけでも50店舗越えなのに対し美波町は2店舗である。
そして家族連れで済むとなったら教育施設(保育〜大学)が近くにあるかも重要になるかと思い調べました。結果は、美波町は中学までの施設は数校ずつあり、特別支援学校が1校ありました。(海部郡には高校が1校、美波町外の徳島県内に大学や短大、専門学校が合わせて19校あります。)市原市は保育機関から専門学校・大学、特別支援学校もありました。
その他、高齢者のための福祉施設やクリニック(歯医者や小児科・内科)飲食店等も市原市と美波町では施設の充実度に差があるように感じました。
まとめ
この結果だけを見ると同じ過疎化を問題にあげている地域としては市原市の方が住みやすそうに見えますが、市原市は産業の発達や北部の開発が進んでいるのに対して南部の過疎化も同時に進んでいるのが現状です。以上の結果は北部の力とも見えます。けれどもこれがお互いに地方創生へのヒントになるのではないかと考えました。
施設の充実度から見て美波町や市原市の南部はサテライトオフィスの導入を考えると、”伸びしろ”があるように思います。商業施設の少なさ、交通機関が不便である点を改善するために、サテライトオフィスや今ある素晴らしい観光要素等で利用する人が集まり発展することで”田舎”と”施設が充実した住みやすさ(発展)”の融合によって地域の需要を生むことでさらに働く環境だったり住む環境が整っていくのではないかと考えました。