美波町に女子大生がプロジェクト考案!通称「べっそうしゃりてぃー」
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1「べっそうしゃりてぃー」とは
ここまで、様々な美波町における課題や現代社会における課題について記述してきた。では、これらを踏まえて美波町に対してどのようなプロジェクト提案をするのか。
私たちは「美波町における人口減少と高齢化から空き家増加対策」と「別荘」のそれぞれの需要をかけ合わせて、「空き家×別荘」のモデル、通称「べっそうしゃりてぃー」を考案した。具体的には、美波町に放置されている一軒家や古民家を貸別荘としてリノベーションし、年単位で契約が可能な形態のもと、法人に向けた貸し出しを行うといったものだ。(このプロジェクトは家主と企業をつなぐ不動産的存在の企業がリノベーション費用の一部を家主に対して投資することが前提となり成立する。)空き家を貸別荘にすることで第二の故郷を作り出すことがモットーだ。
2 提案背景と具体的な活用方法
空き家などをリノベーションして法人向けの貸別荘にするという案であるが、なぜ個人ではなく、法人を対象にした背景としたのか。理由は、3点あげられる。
①企業側単位で貸し出すことで、人の流れがより大きなものになる点。
別荘として利用することで、その建物だけに限らず周辺施設の利用も促進されるため、街全体の効果が図れる。
②企業に賃貸することで、研修施設としても利用することができる点。
本社等、大規模な会場があるところで全体研修を行った後に小規模型(部署や係ごとなど)の研修を普段とは異なる環境のもと行う場として活用することができると考える。また、サテライトオフィスの有効活用が促される。
③別荘の賃貸を社員に対する福利厚生として供給でき、地方創生に携わっていることをCSRとしても打ち出すことができる点。
近年、まちおこしや地方創生等をCSRとして掲げる企業が増えてきており、日本全国における社会的な問題にも発展している。このことから、企業としても、その福利厚生を利用する社員にとっても、レジャーや余暇といった形で課題解決に少しでも携われる機会の創造は非常に重宝されるものであると考える。また、企業には、新人研修やベテラン社員の方向けのリーダーズ研修など様々な研修が行われている。そこで「美波町のこれからの在り方・まちおこし」をテーマに、企画立案を行う、実際に実行するフィールドとして活かすことにより、
以上、3つの理由により法人を対象としたリノベーション別荘の貸し出しを行おうと考えた。
また、利用者を増加するために、年単位で契約できる形態を取ることで、より企業の方々が気軽に利用しやすく感じ、初めて利用する時の後押しとなるだろう、と考えた。
まとめ
今回は、美波町の空き家という観点から今後の展望を推測しながら、空き家を別荘にして法人向けに貸し出しを行う「べっそうしゃりてぃー」を提案させていただいた。この提案が美波町のみなさまにとって、そして、かかわる人たちにとって前向きなものであることを切に願う。