シェア
人通りのまばらになった夜のハーバーランドが好きだ。 ネオンは華やかなのにとても寂しい。 蒸…
昨日の夜、彼氏と2人でドラクエウォークをしに町内へ出かけていた。 星のよく見える夜だった。…
私が勤めているスナックの常連さんと話していた時、彼は私に「人間とは考える何であるか、知っ…
ファインダーの向こうに1人の少女がいた。 セーラー服を身に纏った小柄で可憐な友人。 吹き抜…
夢乃は白いワンピースのよく似合う女性だった。 春風になびく柔らかいリネンのスカート。 大…
まず始めに断言するが、この文章は下ネタではない。 こんな風に考える事がある。 《私が何…
どんよりと曇った放課後の空。 今にも雨が降りだしそうな空気、じめっとした嫌な水曜日だった。 傘を持つのが好きではない私は、折り畳み傘もなければ置き傘だって無い。 いつもなら雨が降ったところでどうという事はない。 しかし今日だけは“濡らしたくないもの”を持っている。 こんな日に限って…。 天を睨んだところで、黒く重い雨雲が頭上から動いてくれる気配などなかった。 その日の昼休み、私は数学の教師に呼び出されていた。 午前中の小テストで酷い点をとってしまったせいで、明日の放課
幼い頃から家の近所にあった喫茶店のマスターが最近亡くなった。 昔ながらの純喫茶。 “くろ…
どうしようもなく気分が滅入っていた時のこと。 たまたま立ち寄った海岸で、考えさせられる出…
青白い満月がこの上なく美しい。 月光が一筋の光となり、静かな室内に差し込む。 清楚なレー…
3週間前、好きな人ができた。 明るくてかっこいい女性。 かと思うと、触ったら壊れてしまうの…
右手の細い棒切れに自分を重ねた。 書けば芯がすり減って、カッターで外側を削ってまた軸を出…
シンプルで可愛らしいクリーム色のマグカップがふたつ、キッチンの粗末な食器棚に並んでいる。…