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星と願い

昨日の夜、彼氏と2人でドラクエウォークをしに町内へ出かけていた。
星のよく見える夜だった。

私には空を眺める癖がある。その時もしばらく顔を上げていたので、一筋の流れ星にすぐ反応する事ができた。
私が声を上げた瞬間に彼も空を見た。
一瞬で飛んでいってしまったが、驚く程に長い軌跡を描いたので彼も光の線を目視できたようだった。

私は「願いが叶った」と思った。

その前の日、自宅に着いた車から2人で降りた時にも私は流れ星を見ていた。

ほんの一瞬の差で、彼には見えなかった。
楽しい事や感動した事を共有したい性分の私には、ひとりきりで流れ星を見たことはどちらかと言うと少し寂しい出来事だった。

消えるまでに願い事を3回唱えると叶う。
というジンクスにはあやかれなかったが、私は「一緒に見たかった」と強く願っていたのだと思う。

だから、その次の日にもう一度特大の流れ星が見れたのかもしれない。
ただそれだけのことが幸せだと感じられた春の夜だった。

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しのよしの
物好きの投げ銭で甘いものを食べたい。