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感情は同時にいくつ持てる?行動で感情を整える方法(As ifの法則)
感情の持ち方について、先日ヒントをもらいました。英会話の先生と会話していて、なるほどと気づいた事があります。
「あなたはそれができるよ」→You can do it.
「あなたはそれをするでしょう」→You will do it.
では「あなたはそれができるし、そうするでしょう」は?2つの文を強引に繋げてみると・・・
→You can will do it .
強引に伝わりそうな気もしますが先生に聞くと、「これはダメだよ」と言われました。理由は、助動詞を2つ使っているから…。
英語のルールでは「1つの文に助動詞は1つ」。「そんなミス、初歩の初歩だよ」と思う方も多いでしょう。では、なぜ2つ使ってはダメなのか?説明できる人は少ないのでは?
助動詞「will(~だろう)」や「can(~できる)」は「動詞に話し手の意思・推測を付け加えるもの」です。
なぜ2つ使えないのか。それは英語では1つの文に2つ以上の気持ち(意思・推測)を乗せる事は出来ないからです。英語の構造は極めてシンプルです。シンプルだからこそ世界で最も広く使われている言語でもあります。
英語では一つの文の中で話し手のキモチは1つしか伝えられない(伝わらない)。そうする事で誤解も生まれにくいのだと思います。良くできた言語です。
「キモチは一つだけ」という点に気づけた事が私には大きな気づきでした。この気づきから、ココロの持ち方について考えてみます。
ココロの中に感情はいくつ持てる?
昔、竹中直人さんが芸人時代、笑いながら怒る人というネタをしていました。めちゃくちゃ笑ったのを覚えています。
これがなぜ面白いのか?それは、普通の人はそんな事しないからです。正確にはできないから。普通じゃないからコメディになり、笑いになります。
つまり、人は複数の感情を同時に持てないのです。
ココロのなかに2つの感情は同時に入りません。嬉しい時に怒りは存在しませんし、充実してる時に欲は存在しません。楽しい時には悲しみは存在しません。
ブッダの教えにこんなものがあります。
「今生きていることがありがたいことを感じられたら今の人生に不幸(苦)は滅せられる。」
これを聞いた時、なるほどと思いました。ポジティブな感情でココロを満たせば、ネガティブな感情の居場所がなくなるという事です。
「幸せだから笑う」は本当?
心理学者のウィリアム・ジェームズはその昔、ある仮説を立てました。
「人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいんだ。怖いから逃げるんではなく、逃げるから怖くなるんだ。」
この仮説をさらに別の心理学者のリチャード・ワイズマンが次の真理を発見します。
「人間は行動によって感情が生まれる」
つまり、「~になるには、~であるかのようにふるまえばいい、行動すればいい」。この考えを、「As ifの法則」と呼びます。
この法則になぞらえると常識がひっくり返ります。
「幸せだから笑顔になる」→「笑うから幸せに感じる」
「悲しいから泣く」→「泣くから悲しい」
「不安だから縮こまる」→「縮こまるから不安になる」
この「As ifの法則」を使えば行動を変えることで感情はコントロールできるということです。
ボディランゲージが人を作る
ここで、私の大好きなTEDトークを一つご紹介します。累計5,700万回も再生されているエイミー•カディさんのプレゼンテーションです。
このプレゼンテーションでは非言語行動(ボディランゲージ)が人の印象を作ると解説されています。堂々とした態度を取れば、自分に自信がみなぎり、結果堂々とした人になれる、と教えてくれています。
最後に出てくるこのポーズ。私も実際に大勢の前でプレゼンテーションをする時にトイレの個室に入ってやっています。腰に手をあて、胸を張り、思い切り深呼吸します。すると、不思議と歩幅は大きくなり、声も落ち着いて、堂々と振る舞えます。
大舞台で緊張しそうな時、効果抜群ですので是非試してみてください。これも先のAs ifの法則そのものです。
まとめ
人間はとても頭の良い生き物だと思います。でも、複数の事を同時にできるほど賢いわけではありません。
ココロに持てる感情は一つ。そう考えると、出来るだけポジティブな感情を持ちたいものですね。そうすればネガティブな感情が入ってくる隙は無くなります。
そして、感情は何かの出来事や結果で生まれるものではなく、自分の行動によって生まれます。自分の行動次第で感情はコントロールできます。
楽しくなりたければ笑う、自信を持ちたければ自信のある人のように振る舞う。それを繰り返すことで、周りからも自分自身もその自己イメージが定着していきます。結果、なりたい自分になれるのです。
自分の振る舞いを今一度客観的に見てみましょう。言葉遣いや、口癖。その行動が、あなたのキャラクターを作っていたりします。
「なりたい自分像」のように振る舞いましょう。そのうち、そうなれます。
そう考えると、夢が叶いそうに思えませんか?おそらくその夢は叶います。そう信じて、そう行動すれば、きっとそうなるのです。
Think positive and do positive.
楽観的に、ポジティブに、自分の好きなように考えて、その通りに行動していきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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