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ちょっと変わったストレス対策3選【人に話すとスッキリする理由】

ストレスが溜まることがあった時、人に話すとスッキリしますよね。
当たり前のような話ですが、なぜ人に話すとスッキリするのでしょうか?

以前上げたnoteでは、ストレスと言っても良いストレスと悪いストレスの2つがあることについてお話ししました。

良いストレス(復習)

全てが良いストレスならいいですが、現代を生きる我々にとって悪いストレスを全て避けることは不可能で対策は必須です。

そこで本日は、現代人なら逃れられないストレスとどう向き合うか、「普通とはちょっと違うけど本質的」なストレス対策を3つ、脳科学の力をお借りしてお話ししていきます。

1 セロトニンを誘導する"キャベツの千切り"

まず一つ目のストレス対策は、キャベツの千切りです。

どうゆうこと?ってなりますよね(笑)

実は、キャベツの千切りのような単調なリズムの動作には、ストレスを解消する効果があるのです。

ストレスを軽減させる効果のあるセロトニンという脳内物質は、単調なリズムの動作に反応することによって生成されます。

つまり、キャベツの千切りのような単調な動作によってセロトニンが放出され、ストレスが軽減されるんです。不思議ですよね。

イライラすると貧乏ゆすりをする人っていますよね?

貧乏ゆすりも単調なリズムの動作なので、キャベツの千切りと同じようにストレス解消効果があります。
貧乏ゆすりは、ストレスを解消しようと体が反応している合理的な行動なんです。(逆に周りにストレスを与えるのでおすすめはしません)

他にも、ガムを噛んだり、音楽を聞いてリズムに乗ることによって、キャベツの千切りのような効果を得ることができます。

ストレスを感じた日は、キャベツを買って帰り、大量の千切りを作る
意外とアリかもしれません。

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2 人に話すとスッキリする理由とは

ストレスを感じた時、誰かに話すとスッキリすることって多いですよね。

「誰かに話す」ことはストレス対策の王道ですが、なぜ人に話すとストレスが解消されるのでしょうか。

実は楽しい会話をしている裏で、脳がストレスを解消するためにとっておきのことをしているんです。

それは、「出来事と感情の組み替え」です。

私たちの脳内には、「出来事を記憶する海馬」「感情を記憶する扁桃体」という場所があります。

例えば上司に怒られて嫌な気持ちになった時、上司に怒られたというエピソードは海馬に、その時に感じた嫌な感情は扁桃体にそれぞれ記憶されます。

上司に怒られたことを思い出すと、それに紐づく嫌な気持ちも一緒に思い返されて、思い出す度にストレスを感じてしまいます。

しかし、実は「海馬に記憶されている出来事」と「扁桃体に記憶されている感情」の配線を組み替えることができてしまうんです。

ストレスの書き換え (1)

例えば、上司に怒られたエピソードを友人に話してみましょう。
友人が共感してくれたり、励ましてくれたことで、その会話は非常に楽しく終わりました。

すると、上司に怒られた出来事と紐づいていた嫌な感情との配線が「会話で感じた楽しい感情」に組み替えられるのです。

その結果、上司に怒られたことを思い返しても、嫌な気持ちではなく、楽しかった会話の感情が思い返されることでストレスを感じにくくなります。

これが、人に話すことでストレス解消につながる理由です。

この原理を知っておくと、人と話すとき以外でも配線の組み替えを起こしストレス解消に繋げることができます。

嫌な出来事をnoteに書くことによって他者からの共感が得られ配線の組み替えが起こる可能性もありますし、今度誰かに会ったときの笑い話にしようと考えるだけでも組み替えの効果はあると思います。

ストレス感情をポジティブ感情に置き換える
意識して試してみてください!

3 ストレス対策の王道「メタ認知」

最後に紹介するのは、ストレス対策の王道だと僕が思う「メタ認知」です。

メタ認知とは、「認知していることを認知すること」
つまり「ストレスを感じていることを認知すること」がストレス対策において最も重要になります。

例えば、仕事が忙しくて仕方ないとき、気づかない間にストレスが溜まっていたってことはないでしょうか。

「今ストレスを感じているな〜」と気づく前から、私たちの体にはストレスが蓄積されています。

つまり、体はストレスのダメージを受けているのに、それに気づけていないことが多くあるのです。

2つのストレス

では、なぜストレスに気づくことが重要なのでしょうか。

当たり前ではありますが、ストレスに気づかない限りストレス対策をしようとは思いません。

気づかない限りは、キャベツの千切りも、ポジティブ感情への置き換えもできないのです。

ストレス対策を怠り放置してしまうと、いつの間にか巨大なストレスになってしまう危険性があります。

また、ストレスに気づくことができれば、体が自然とストレスを解消するような作用を発揮してくれます。

このように、ストレスに気づくことが、ストレス対策の第一歩であり王道中の王道なのです。

とは言え、どうすればストレスに気づくことができるのでしょうか。
僕がメタ認知のために実践している2つのことを紹介します。

■ ポジティブ感情にも目を向ける

まず一つ目は、ポジティブな感情にも目を向けることです。

「空が綺麗だ」「今の会話楽しかったな」「嬉しい」などのポジティブな感情も、意識しなければ意外と気づきません。

ポジティブな感情にも目を向けることで、自分の感情の変化、ストレス感情にも気づきやすくなるのです。

また、ストレスばかり認知していたらどんどん落ち込んでしまいます。

ストレス感情ももちろんあるけれど、それと同じくらい、いやそれ以上、ポジティブな感情も自分は感じている。
そんな自分の感情の多様性に気づくことができるはずです。

ポジティブ感情を感じることは、ストレスのメタ認知力を高めるだけでなく、それ自体がストレス対策にもなる効果的な行動です。

■ エクスプレッシブライティングを習慣にする

エクスプレッシブライティングは、紙に自分の感情を書くエクササイズです。

僕は1日の終わりに、「今日起きた出来事」と「それに伴って感じた感情」を日記のように書くようにしています。

これにより、自分がどんな感情を感じていたのか気づきやすくなります。

実際、エクスプレッシブライティングを始めてから、様々な自分の感情に気づきやすくなりました。

紙とペンさえあれば簡単に始められるので、ぜひ試してみてください!

良いストレス(復習) (3)

本日は、現代人なら逃れられないストレスとどう向き合うか、ちょっと変わっているけど真剣なストレス対策法について書きました。

理屈が分かれば、自分に合わせて様々な方法を試したり、何も考えず行っていたことがストレス対策にもなっていることに気づいたりもします。

あなたなりのストレス対策を見つけるヒントになれば嬉しいです!

本日も最後までありがとうございました。

もし良ければスキ&フォローをお願いします。
また別のnoteで出会えることを心待ちにしております!

【良いストレス・悪いストレス】







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