見出し画像

書評「幸福優位の7つの法則」


本日の言葉。


優しい言葉は、

たとえ簡単な言葉でも、

ずっとずっと心にこだまする
(マザー・テレサ)


「幸福優位の7つの法則」について


この本を読もうと思ったのは、樺澤紫苑先生のyoutubeを見たのがきっかけでした。

樺澤先生おすすめの著書として紹介されていたので、どんな本なのかと読んでみました。

実は、私、現在、職場の人間関係で悩みをかかえていてどうしたら幸せな状況で仕事ができるのかと色々調べたり、本を読んでおりました。

そのような時に出会った本です。

「職場におけるポジティブ心理学」の箇所を見て、これは、私の悩みを解決する本かもと思い、手にとりました。


幸福優位7つの法則


1  ハピネス・アドバンテージ



 幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす
 ポジティブな脳は、平常時の脳やネガティブな脳に比べて、生物学的な優位性をもつ。
 この法則から、脳を再訓練して積極性を高めることで、生産性や業績を改善する方法が学べる。

2  心のレバレッジ化


 マインドセットを変えて仕事の成果を上げる
 自分の置かれた状況をどのように経験するか、その中で成功できるかどうかは、マインドセット、すなわち心の持ちようによって絶えず変化する。
 この法則から、幸せと成功をもたらすてこの力が最大になるように心の持ちようを調整する方法が学べる。

3  テトリス効果



 可能性を最大化するために脳を鍛える
 ストレスや悪いことや失敗ばかりに注目するパターンが脳の中に出来上がってしまうと、挫折のみたに自らを追い込むことになる。
 この法則から、脳を再訓練して肯定的なパターンを探せば、どんな状況からもチャンスを見出せるということが学べる。

4  再起力



 下降の勢いを利用して上昇に転じる
 挫折やストレスや困難のさなかでも、人の脳はそれに対処するための道を考え出す。
 失敗や苦難から立ち直るだけでなく、その経験があったからこそ、より幸せになり成功をつかむ道を見出せるということがこの法則から学べる。

 

5  ゾロ・サークル



 小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる
 大きな試練に圧倒されると、理性が感情に乗っ取られてしまう。
 まず、達成可能なゴールに注目してコントロール感覚を取り戻し、それから徐々に範囲を広げて大きなゴールを達成する方法を、この法則から学ぶことができる。

6  20秒ルール



 変化へのバリアを最小化して悪い習慣をよい習慣に変える
 人間の意志の力には限界がある。
 いい方向に変化してもそれを持続するこては難しい。
 意志の力が尽きれば、もとの習慣あるいは「最も抵抗の少ない道」にずるずると戻ってしまう。
 この法則から、エネルギーの調整によって、別の道を「最も抵抗の少ない道」にし、悪しき習慣をよい習慣に置き換える方法を学べる。

7  ソーシャルへの投資



 周囲からの支えを唯一最高の資産とする
 試練やストレスに見舞われると、身を丸めて自分の殻の中に閉じこもってしまいがちだ。
 しかし最も成功している人ほど、友人、同僚、家族との人間関係を大事にして、それを推進力としている。
 この法則からは、成功と卓越をもたらす大きな因子、人のネットワークにもっと投資する必要があることを学べる。

幸福優位7つの法則の事例


「ゾロサークル」について、自らの経験をご紹介します。

 試練と言えば、「国家資格」取得までの道のりを思い浮かべます。
 医療系国家資格取得までは、数々の関門があります。

 始めは、養成学校入学試験。
 特に、医師を目指す人であれば、幼い時から受験戦争に参戦し、医学部合格に向けて、日々、熾烈な競争にさらされるでしょう。
 私は、コメディカルなので、ごく普通の勉強をして養成学校に合格しました。

 次に在学中の科目試験。
 国家資格の場合、必須科目を養成校で修得する必要があります。
 私の場合、全科目とも必須だったので、試験勉強は地獄でした。
 必須科目のうち、3科目再試験の時は、留年するかしないかのプレッシャーとの戦いでした(結果は合格でした。ほっと一息)。

 3つ目は、学外実習の時。
 関門クリアのポイントは実習先の先生が命運を握っておりました。
 クラスメイトの誰もが、実習レポートの作成や先生からの指導で四苦八苦しておりました。
 それに、臨床現場なので、周りは皆、プロ集団ですから、実習期間中は、心身ともに疲れました。

 最後は、国家資格受験です。
 試験は2月なので、年末年始構わず、試験直前まで、過去問題集を解答し、間違えた問題を自作のノートで解答内容を確認しながら勉強しました。
 試験中は、イップスが起こり、緊張で右手が思うように動かない時もあり、心の中で「動いてくれ」と念じながら右腕に力を入れて動かしたことがありました。
 3月にHP上で合格発表があり、自分の受験番号があった時、私は安堵しました。

 今、振り返れば、国家資格取得する前より、取得してからのほうがめちゃくちゃ大変でした(もちろん、今も大変ですよ)。

参考文献
ショーン・エイカー「幸福優位7つの法則」徳間書店

最後まで読んでいただきありがとうございます😊


 

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集