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「八月の御所グラウンド」を読んで
「しょうしゃはほっぺにたまひでのままのちゅうがもらえる」
これをひらがなで書いてしまうワードセンスに声を出して笑ってしまいました。
直木賞作品ということで万城目学さんの小説をはじめて読ませていただきました。
普段からできるだけ小説も読みたいとは思っているんですけど、他にも読みたい本が多くて、受賞作品とかでないとなかなか目が行かないので本屋大賞や直木賞が読むきっかけになってくれています。
また、ファンタジー小説というのもあまり興味を持てないジャンルですが、この小説は、ストーリーももちろん面白いんですけど、言葉の使い方とかが絶妙に上手くて主人公の学生の感情を捉えた表現力に楽しみながら読めました。
中国人の人の「アイヤー」っていうのを生で聞くと自分も感動してしまいそうです。
京都という歴史のある街で寺社も多くたくさんの命をかけた出来事もあった場所ですからそこで遠い昔の歴史に出てくるような人が突然現れても、もしかするとそんなに不思議なことでもないのかもな、と思いながら、最初の「十二月の都大路上下ル」、「八月の御所グラウンド」の2編の小説を一気に読み終えました。
多くのドラマや映画の原作となっている作家さんですからきっと本作もすぐに映像化されるんでしょうね。
読みながら「あの人が演じたら面白かもなぁ」とか色々想像しながら読みました。
ちなみに、私が密かに集めているのが作家さんのサイン本です。この本も大型書店で並んでいたサイン本を購入させていただきました。
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大事に蔵書にしたいと思います。