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アルバムレビュー

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漫然とアルバムを聴いていると印象を忘れてしまうので、アルバムを聴きながら1曲づつ感想を書き留めてみることにしました。特にジャンルレス。その日選んだアルバムを聴いてレビューしていき…
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2025年1月の記事一覧

1990年代の私的邦楽ベストアルバム振り返り① LINDBERG / LINDBERG III

1990年代の私的邦楽ベストアルバム振り返り① LINDBERG / LINDBERG III

1990年

LINDBERG / LINDBERG III (1990年4月21日)日本におけるハードポップ、女性ボーカルのロックバンドの一つの完成系。80年代、レベッカが去った後、それを埋めるように出てきたリンドバーグ。リンドバーグは元アイドルがボーカリストだったこともありプロジェクトバンド感があるが、実のところボーカル以外のメンバー全員が作曲する本格的なバンドだった。このアルバムでは外部ライ

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USハードロックの王道、tremonti / The End Will Show Us How

USハードロックの王道、tremonti / The End Will Show Us How

マーク・トレモンティのソロプロジェクト、tremontiの新譜が出ました。tremontiのバイオはこちら。

CreedはUSで大人気だったバンドで、彼らのセカンドアルバム「Human Cry(1999)」はUSだけで1100万枚を売り上げる大ヒット。ポストグランジ世代のロックバンドを代表する存在です。作曲はトレモンティが主体ですが、トレモンティはCreedではギタリスト。ボーカリストはスコット

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折坂悠太 / 呪文

折坂悠太 / 呪文

日本のシンガーソングライター、折坂悠太の4作目。前作で知ったアーティストです。

前作は日本人離れした感覚、グローバルポップの感覚を感じて耳が惹かれたのですが本作はどうか。

1.2曲目は前作に比べると大分日本的、純邦楽というよりJ-POPの語法に近づいた感覚。悪い意味ではなく、聴きやすく、口ずさみやすくなっています。かなりメロディが推敲されている。耳障り良いけれど陳腐さがない。

三曲目はやや民

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ACE COOL / Light And Darkness(明暗)

ACE COOL / Light And Darkness(明暗)

日本のラッパー、ACE COOL。あまりヒップホップには詳しくないのでバイオを聞いてみました。

いろんな人の年間ベストを観ている中でヒップホップ系のものを見つけ、ざっと聴いた中で耳に残って聴いた作品。バックグラウンドや本人のストーリーは知らず、音だけで惹かれた出会いです。

大和田俊之さんと長谷川町蔵さんによる「文化系のためのヒップホップ入門」という本がありまして。

この中でなるほどと思ったの

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