人新世の「資本論」/斎藤幸平
グリーンウォッシュという言葉がある。
あるいはグリーンウォッシング。
環境に配慮しているように見せかけること、上辺だけ装った欺瞞の環境訴求を指す言葉として、通常用いられる。
ただ、この言葉を手厳しくSDGsにも向けるのが『人新世の「資本論」』の著者である斎藤幸平さんだ。
ポイント・オブ・ノーリターンはすぐそこ
斎藤さんはのっけからこう書いている。
国連が掲げ、各国政府も大企業も推進する「SDGs(持続可能な開発目標)」なら地球全体の環境を変えていくことができるだろうか